水彩画や木版画作品で表現した旭川市の懐かしい景観の幾つかを展示した展覧会を旭川市の喫茶店「遇里夢」のギャラリーで開いている。
建て替えられた建物や、開発が進んだり暴風のため失われた木立のため、今は見ることができない景観の絵画の中から、小品31点を展示している。
旧旭川市役所
現在の市役所に建て替えが決まったことから、木版画で残したいと思い、木版画を始めた頃の昭和32年に制作した。
現在の旭川市役所が昭和33年(1958)に建替えられるまでの旧市役所のことは忘れられているが、区制施行で旭川区になった大正3年(1914)頃の古い写真から、それ以前の建築だったことがわかり、シンボル的な美しい景観だったことが推察できる。
区制施記念写真
懐かしさが溢れるのは、母校の旭川東高校の正門に、雄々しくも気持よくスックと立ち並んでいたポプラだ。
常磐公園の台風で倒れたポプラも、石狩川と一体化工事とかの理由で、何とも惜しい倒されたポプラも殆ど見られなくなり、寂しい公園の景観となった。
失ってしまった景観を懐かしむだけでなく、都市の景観のビジョンに見通しもって都市つくりを望む気持ちも込めて展示した。
「萩原常良作品展」は4月18日から4月29日まで、「ギャラリー遇里夢」は、9:00 ~17:00までオープン 23・24日休み