山水図鐔 友久
山水図鐔 銘 長州萩住友久作
彫り込み深く、立体感に溢れる山水図を描き出した鐔。古典的な墨絵風ではなく、明らかに彫刻による立体感を意識した作である。この鐔において、現実の彫刻は高さが五ミリほどだが、この写真をみて分かるように、その倍、いや二十ミリぐらい彫り込んでいるかのような描写である。ことに図の構成が優れている。迫り出した岩場に老松、瀧が轟いて落ちる様子を李白であろうか眺めている。裏面の岩陰に隠れるように立つ庵、遠く霞む山並み。絵画を超越した作と言っても良いだろう。長州鐔工の作品は比較的安価である点もうれしい。友久(ともひさ)については、同銘数工あることから、どの系統であるのか、今後の研究に委ねたい。系統が不明な金工も、長州には頗る多いのである。
山水図鐔 銘 長州萩住友久作
彫り込み深く、立体感に溢れる山水図を描き出した鐔。古典的な墨絵風ではなく、明らかに彫刻による立体感を意識した作である。この鐔において、現実の彫刻は高さが五ミリほどだが、この写真をみて分かるように、その倍、いや二十ミリぐらい彫り込んでいるかのような描写である。ことに図の構成が優れている。迫り出した岩場に老松、瀧が轟いて落ちる様子を李白であろうか眺めている。裏面の岩陰に隠れるように立つ庵、遠く霞む山並み。絵画を超越した作と言っても良いだろう。長州鐔工の作品は比較的安価である点もうれしい。友久(ともひさ)については、同銘数工あることから、どの系統であるのか、今後の研究に委ねたい。系統が不明な金工も、長州には頗る多いのである。
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