十二支図鍔 (鍔の歴史)
十二支図鍔 藻柄子入道宗典
『銀座情報』誌の一月号で紹介した鍔。表を龍虎対峙の場面とし、その周辺に他の動物を表裏に分けて配している。素材は赤銅地、高彫に金銀素銅の色絵象嵌。象嵌の手法が凝っている。桃山時代の後藤家が製作した『平家物語』図鍔のように、人物や主題を目貫のような打出し高彫に仕上げ、これを一端鋤き下げた地に象嵌しているのである。即ち龍や虎の内部は空洞であり、塑像の端部で溶着させているのである。その痕跡は処々に窺いとれ、製作手法の妙味と技術の高さを存分に示している。78ミリ。□
十二支図鍔 藻柄子入道宗典
『銀座情報』誌の一月号で紹介した鍔。表を龍虎対峙の場面とし、その周辺に他の動物を表裏に分けて配している。素材は赤銅地、高彫に金銀素銅の色絵象嵌。象嵌の手法が凝っている。桃山時代の後藤家が製作した『平家物語』図鍔のように、人物や主題を目貫のような打出し高彫に仕上げ、これを一端鋤き下げた地に象嵌しているのである。即ち龍や虎の内部は空洞であり、塑像の端部で溶着させているのである。その痕跡は処々に窺いとれ、製作手法の妙味と技術の高さを存分に示している。78ミリ。□
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます