勝虫図小柄 後藤光孝
勝虫図小柄 後藤光孝
先に紹介した勝虫とは雰囲気がずいぶん異なる。その違いの面白さがポイントだ。赤銅魚子地に高彫された勝虫を据紋している。綺麗に揃えて打たれた魚子地の背景を含め、写実ではないが印象的な構成、彫口、三という数、全てにおいて整った後藤家らしい作風である。
勝虫図小柄 後藤光孝
先に紹介した勝虫とは雰囲気がずいぶん異なる。その違いの面白さがポイントだ。赤銅魚子地に高彫された勝虫を据紋している。綺麗に揃えて打たれた魚子地の背景を含め、写実ではないが印象的な構成、彫口、三という数、全てにおいて整った後藤家らしい作風である。
三は金工の表現上バランスが良い数というだけではなく、後藤家にとって何か別の意味があるのでしょうか?
それとは全く別で、3に限らないのですが、家紋や文様を器物に構成する場合、奇数にすることが基本にあります。古くからの陰陽の思想が背景にあるようです。目貫については二つ並べて描きます。これは偶数になりますが、目貫の場合、阿吽の二つの相で表現することになります。