鐔鑑賞記 by Zenzai

鍔や小柄など刀装小道具の作風・デザインを鑑賞記録

勝虫図小柄 後藤光孝 Mitsutaka Kozuka

2020-09-01 | 鍔の歴史
勝虫図小柄 後藤光孝


勝虫図小柄 後藤光孝

 先に紹介した勝虫とは雰囲気がずいぶん異なる。その違いの面白さがポイントだ。赤銅魚子地に高彫された勝虫を据紋している。綺麗に揃えて打たれた魚子地の背景を含め、写実ではないが印象的な構成、彫口、三という数、全てにおいて整った後藤家らしい作風である。


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3 コメント

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Unknown (rurihari_menou)
2020-09-10 23:09:12
整っているという意味で後藤家らしいということなのですね。ありがとうございました!
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3という数字について (ゼンザイ)
2020-09-08 08:34:50
まず、絵画などでの基本的構図として不等辺三角形があることは知ってますよね。
それとは全く別で、3に限らないのですが、家紋や文様を器物に構成する場合、奇数にすることが基本にあります。古くからの陰陽の思想が背景にあるようです。目貫については二つ並べて描きます。これは偶数になりますが、目貫の場合、阿吽の二つの相で表現することになります。
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Unknown (rurihari_menou)
2020-09-03 11:18:21
質問失礼いたします。
三は金工の表現上バランスが良い数というだけではなく、後藤家にとって何か別の意味があるのでしょうか?
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