鐔鑑賞記 by Zenzai

鍔や小柄など刀装小道具の作風・デザインを鑑賞記録

栗鼠図目貫 古金工 Kokinko Menuki

2012-11-05 | 鍔の歴史
鍔の歴史 栗鼠図目貫 古金工


栗鼠図目貫 古金工

 赤銅地を極端な高彫に仕立て、濃密な金のうっとり色絵を施した、桃山時代らしい作。栗や団栗の描法は古典的。栗のイガの表現は、細い針の描写が難しいためであろうか、星状の鏨を打ち込んでそれらしい表情を生み出している。栗鼠が写実的な捉えかたを試みており、表情が愛らしい。背景の葉も肉高く葉脈は片切彫で線が整っている。


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