左義長図縁頭
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/ce/3f8898ff245d10a3e46ab1c4fb4cd33a.jpg)
左義長図縁頭 銘 長義
一月の十五日頃に行われる行事の一つ。火祭りの様式を採っていて「どんど焼」などと呼ばれているものこれにかかわる。竹などを塔のように組み、正月飾りや藁などを積み重ね、この周りで縁頭に描かれているような踊が行われ、夜になって火がかけられる。子供の頃、どんど焼をして正月が終わったのだなと感じた記憶がある。火中に書初めの半紙などを投じると、火勢にあおられて天高くに舞い上がる。その様子を眺め、きっと習字が上手になれると言われたが、その後の精進が足らずに未だにミミズの這ったような文字しか書けない。また、これで焼いた餅を食べると風邪をひかないとも言われたが、火勢が強いために表面がほとんど黒くなって苦く、美味くもない餅は薬のようだとも感じたものである。ただ、図にあるような踊は記憶にない。
一宮長義は長常の門人。師風の平象嵌片切彫を得意とし、図柄も市井に生きる人物や踊りなど同時代の風俗に取材したものが多い。本作はその典型。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/ce/3f8898ff245d10a3e46ab1c4fb4cd33a.jpg)
左義長図縁頭 銘 長義
一月の十五日頃に行われる行事の一つ。火祭りの様式を採っていて「どんど焼」などと呼ばれているものこれにかかわる。竹などを塔のように組み、正月飾りや藁などを積み重ね、この周りで縁頭に描かれているような踊が行われ、夜になって火がかけられる。子供の頃、どんど焼をして正月が終わったのだなと感じた記憶がある。火中に書初めの半紙などを投じると、火勢にあおられて天高くに舞い上がる。その様子を眺め、きっと習字が上手になれると言われたが、その後の精進が足らずに未だにミミズの這ったような文字しか書けない。また、これで焼いた餅を食べると風邪をひかないとも言われたが、火勢が強いために表面がほとんど黒くなって苦く、美味くもない餅は薬のようだとも感じたものである。ただ、図にあるような踊は記憶にない。
一宮長義は長常の門人。師風の平象嵌片切彫を得意とし、図柄も市井に生きる人物や踊りなど同時代の風俗に取材したものが多い。本作はその典型。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます