瓢箪図鐔 古金工
瓢箪図鐔 古金工
参考例で示している埋忠明壽の拡大写真を再度ご覧いただきたい。光忠の地金と良くにた肌合いとなっている。この肌模様を表わすためには単純に真鍮地の表面を酸などで腐らかし処理をするだけでは生まれないだろう。真鍮という亜鉛と錫を主体とする合金に、別の金属や半金属が混ぜ込まれており、おそらく複雑な素性となっているはずである。似たような複雑な組成の合金が山銅である。だが、下写真のような山銅の地相は、腐らかしが施されてはいても風合いが異なり、やはり結果として違った肌合いが出来上がるようである。また、合金の混合の均一さも影響しよう。表題の鐔は山銅地に瓢箪図。瓢箪の周囲は微細な鋤込みを施した上に腐らかしを加えたように思われる。鏨を打ち込んだ石目地とは違って微細な凹凸に自然味が感じられる。
埋忠明壽
瓢箪図鐔 古金工
参考例で示している埋忠明壽の拡大写真を再度ご覧いただきたい。光忠の地金と良くにた肌合いとなっている。この肌模様を表わすためには単純に真鍮地の表面を酸などで腐らかし処理をするだけでは生まれないだろう。真鍮という亜鉛と錫を主体とする合金に、別の金属や半金属が混ぜ込まれており、おそらく複雑な素性となっているはずである。似たような複雑な組成の合金が山銅である。だが、下写真のような山銅の地相は、腐らかしが施されてはいても風合いが異なり、やはり結果として違った肌合いが出来上がるようである。また、合金の混合の均一さも影響しよう。表題の鐔は山銅地に瓢箪図。瓢箪の周囲は微細な鋤込みを施した上に腐らかしを加えたように思われる。鏨を打ち込んだ石目地とは違って微細な凹凸に自然味が感じられる。
埋忠明壽
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