放馬図鐔 愛壽
放馬図鐔 銘愛壽
愛壽は会津正阿弥派の林政光、正光と同人。鉄地を得意とする高彫手法で山水の一場面として描き、これを背景に小川のほとりに佇む馬と野に伏す牛を表裏に描き分けている。魚子地一色を背景に馬のみを描いた作が多い中で、このように状況が描かれると、親しみやすく感じられるのは当然だ。牛と馬を対比させているのだが、光乗の目貫とは、印象が全く異なっているのは面白い。作風の違いだけでなく、画題を採る根拠としているところが異なるのである。
放馬図鐔 銘愛壽
愛壽は会津正阿弥派の林政光、正光と同人。鉄地を得意とする高彫手法で山水の一場面として描き、これを背景に小川のほとりに佇む馬と野に伏す牛を表裏に描き分けている。魚子地一色を背景に馬のみを描いた作が多い中で、このように状況が描かれると、親しみやすく感じられるのは当然だ。牛と馬を対比させているのだが、光乗の目貫とは、印象が全く異なっているのは面白い。作風の違いだけでなく、画題を採る根拠としているところが異なるのである。
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