鐔鑑賞記 by Zenzai

鍔や小柄など刀装小道具の作風・デザインを鑑賞記録

文様散図鍔 梅龍軒清辰 Kiyotatsu Tsuba

2014-11-14 | 鍔の歴史
文様散図大小鍔 梅龍軒清辰作


文様散図鍔 梅龍軒清辰作

 清辰は江戸時代中期の京正阿弥派であろう、京献上鍔を製作した一人とも推考される。正阿弥派の得意とする布目象嵌を巧みに精密な文様美を展開した作。京献上鍔のほとんどが無銘であるため、実は作者が判る本作はとても貴重な例。鉄地全面に細かな筋を密に切り施し、これに線状の薄い金板を嵌入している。金は色違いの二色を用いて濃淡に変化のある文様としている。


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2 コメント

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文様散鐔 梅龍軒清辰20141114 (名古屋伊)
2020-07-21 22:21:49
京献上鐔を探した時に清辰の写真を見つけました。梅龍軒の「梅」、山城國の「城」が理解できなくて旧字なのか。と、パソコンで探したのですが、見つからない時に埋忠を「梅忠」と表記したのを思い出しました。そうしたら梅は木が上に、城は土が下に表記した「遊び字」ではないかと勝手に解釈しました。いかがでしょうか。清辰は他に例があるでしょうか。
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返事が遅くなりました (ゼンザイ)
2020-08-17 08:41:14
そのように考えてよいでしょうね
さらに崩し文字であったりするとさらに分からなくなる
筆でなくて鏨で切ってあると何が何だかわからない
作者本人は洒落で銘を刻しているのでしょうが、後にこれを解析するなどとは考えなかったのでしょうね
面白いけれどね
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