龍虎図鐔 赤文
龍虎図鐔 赤文
赤文は虎を好んで彫り描いたようだ。間々見かけることがある。いずれも迫真に満ちた作風であり、注文者もこの虎に心動かされたものであろう。虎の描写は写実味のある迫力のある彫口だが、裏の雲はいかにもイラスト風。江戸後期という装飾絵画の発展を裏付けているように感じられる。本作も、激しく動く雲と、これに向かって吠え掛かる虎の険しい表情によって龍神を暗示しているものである。
龍虎図鐔 赤文
赤文は虎を好んで彫り描いたようだ。間々見かけることがある。いずれも迫真に満ちた作風であり、注文者もこの虎に心動かされたものであろう。虎の描写は写実味のある迫力のある彫口だが、裏の雲はいかにもイラスト風。江戸後期という装飾絵画の発展を裏付けているように感じられる。本作も、激しく動く雲と、これに向かって吠え掛かる虎の険しい表情によって龍神を暗示しているものである。