熊坂長範図小柄 夏雄
熊坂長範図小柄 夏雄
平安時代末期、源平合戦のころの伝説が題材。義経を援護した金売り吉次を襲うべく松樹から様子を窺う長範。だが逆に義経に討たれてしまう。伝説を題に得た夏雄の作品の中では最高傑作のひとつではないだろうか。風景の一部を切り取ることで洒落た空間美を演出することに優れた夏雄だが、このような伝説の場面を、いわば説明的に描いた作は比較的少ない。月は時空間を説明してはいるが、添景としても活きている。
熊坂長範図小柄 夏雄
平安時代末期、源平合戦のころの伝説が題材。義経を援護した金売り吉次を襲うべく松樹から様子を窺う長範。だが逆に義経に討たれてしまう。伝説を題に得た夏雄の作品の中では最高傑作のひとつではないだろうか。風景の一部を切り取ることで洒落た空間美を演出することに優れた夏雄だが、このような伝説の場面を、いわば説明的に描いた作は比較的少ない。月は時空間を説明してはいるが、添景としても活きている。