霊芝図鍔 皆山應起
霊芝図鍔 皆山應起
秋の味覚と言えば茸。だが昔から装剣小道具に採られるのは薬種とされる霊芝、サルノコシカケに似た種類の万年茸が多い。木のように堅くて食べられたものではないが、粉末にして煎じて飲むそうだ。その艶のある堅木のような質感を全面に漂わせ、質感も形状として採り込み、耳のラインに構成している。これによって鐔の形状は定まらない変わり形となっている。質感豊かな地面の高彫描写も優れており、カサはもちろん、その裏の表情まで巧みだ。赤銅地の光沢も活かされている。
霊芝図鍔 皆山應起
秋の味覚と言えば茸。だが昔から装剣小道具に採られるのは薬種とされる霊芝、サルノコシカケに似た種類の万年茸が多い。木のように堅くて食べられたものではないが、粉末にして煎じて飲むそうだ。その艶のある堅木のような質感を全面に漂わせ、質感も形状として採り込み、耳のラインに構成している。これによって鐔の形状は定まらない変わり形となっている。質感豊かな地面の高彫描写も優れており、カサはもちろん、その裏の表情まで巧みだ。赤銅地の光沢も活かされている。