浜松千鳥図鐔 (鍔の歴史)
1.浜松千鳥図鐔 政随
浜松に千鳥の群れ飛ぶ様子を文様表現した①の鐔は紹介したことがある。このような千鳥は古い蒔絵などにもみられるが、鐔の基礎としては安親に倣ったものと推測される。重文や重美に指定されている安親の浜千鳥図鐔があるが、写真②の鐔は重文指定のそれとは違って絵画的要素を残した作風である。とは言え、文様化された風景であることは明らか。このような安親の作から、奈良派における風景の文様化が際立っていったのであろう。安親以前の奈良派の浜松千鳥図が写真③である。利治は利壽の師匠。この風合いを、写真だけで伝えるのは難しいが、比較鑑賞されたい。いずれも味わい格別である。いずれも鉄地高彫象嵌。1-72.8ミリ、2-81.2ミリ、3-79ミリ。
2.浜松千鳥図鐔 東雨
3.浜松千鳥図鐔 奈良利治
1.浜松千鳥図鐔 政随
浜松に千鳥の群れ飛ぶ様子を文様表現した①の鐔は紹介したことがある。このような千鳥は古い蒔絵などにもみられるが、鐔の基礎としては安親に倣ったものと推測される。重文や重美に指定されている安親の浜千鳥図鐔があるが、写真②の鐔は重文指定のそれとは違って絵画的要素を残した作風である。とは言え、文様化された風景であることは明らか。このような安親の作から、奈良派における風景の文様化が際立っていったのであろう。安親以前の奈良派の浜松千鳥図が写真③である。利治は利壽の師匠。この風合いを、写真だけで伝えるのは難しいが、比較鑑賞されたい。いずれも味わい格別である。いずれも鉄地高彫象嵌。1-72.8ミリ、2-81.2ミリ、3-79ミリ。
2.浜松千鳥図鐔 東雨
3.浜松千鳥図鐔 奈良利治