柳に白鷺図小柄 後藤廉乗 2011-01-13 | 小柄 柳に白鷺図小柄 後藤廉乗 柳に白鷺図小柄 銘 紋廉乗光晃(花押) 以前に紹介したことのある小柄だが、雪の描写が後藤家らしいところから再度掲示する。栄乗の雪にさらに点刻を加えているところが異なる。
曳舟図小柄 後藤栄乗 Eijo-Goto Kozuka 2011-01-13 | 小柄 曳舟図小柄 後藤栄乗 曳舟図小柄 無銘 後藤栄乗 宇治川の支流、その上流で切り出された薪は、川を流され、あるいは炭に加工されて京の街に運ばれたという。もちろん炭が焼かれたのは宇治川流域だけではなく、そのような鄙びた景色を題に得た小柄である。炭の上に積もった雪は、上流に降る雪の量を想像させよう。雪といえばこのような表現が専らであろう。景色の一部としての雪は、ふんわりとした様子が銀の色絵で描き表わされている。 栄乗は後藤宗家六代で、活躍期は桃山頃。初、二代に典型的な霊獣図など古典的な図柄を伝統的な表現とする後藤の初期の作風から、次第に人物図や風景図などが描かれるようになるその過渡期の工。□