イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

アリアニコ デル ヴルトゥレ レ マンフレディ

2016-10-27 16:14:09 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはアリアニコ デル ヴルトゥレ “レ マンフレディ”(Aglianico del Vulture “Re Manfredi” Taglio del Tralcio)2013です。このTaglio Tralcioは「枝を切断」の意味、一部を干しブドウの状態にして造られます。リストにはない、M. Mから頂いたワインです。

 

私にとってのヴルトゥレは、性格の違う2つの区域に分けています。レ マンフレディは主に粘土質、若いうちはアタックが強く、味わいはふっくらしています。それにしても、今まで何故、干したブドウから造られるのか、試飲会では解らなったワインでした。しかし、今回、少し見えて来たのは、濃度を上げるのではなく、酸にボリュームを与えるためではないか、と感じ。ボトムのワインであっても造りに工夫の跡が見えました。

 

昨夜はコーヒー豆を焙煎した後で、クィーンスマトラの芳ばしい香り、ワインのココアのような香りにバルサミコの濃密さは、グラスの中で綺麗にハーモニーしているようでした。ふくよかな酸とふっくらしたタンニンに果実味。良く出来たワインだと思います。

 


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