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イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

レ ヴィーニェ ディ ザーモ社、コッリ オリエンターリ デル フリウリ ピニョーロ 2004

2010-10-05 09:48:57 | 食・レシピ

Photo Colli Orientali del Friuli Rosazzo Pignoloは今年5月の展示会で購入を決めたワインです。コメントは当時に書かれたものです。
ピニョーロ100%を木桶と大樽でマセラシオンし、新樽バリックで24ヶ月間の熟成の後、さらに大樽で2ヶ月間の熟成をされます。炎のように清浄で白無垢な香り。狂ったように精密に組み立てられた儚く静かな酸とタンニン、身じろぎをしない清楚な果実味は生チョコレートが舌の上で滑らかに溶けるような味わいがあり、美しいアフターテイストに心地よい余韻が続きます。このワインは酸が固く、飲み頃を迎えるまでに10~20年の歳月を要すると何かの本に書かれていましたが。試飲の段階では、今からでも抜栓をしてもよい状態ではありました。しかし、再度閉じてしまい、長い眠りについてしまう公算が強いので、むやみに提供をしない方がいいと思っています。
以前からリストにある“ピニャコルッセ”と比べても、味わいが似ているような気もするが。こちらのワインはさらに無駄のない清楚な味わいがあります。


アンスティトゥ アグリコーラ レジオナーレ社アオスタ “オリオウス”2007

2010-10-02 09:57:05 | 食・レシピ

PhotoこのInstitut社のV.d.T. アオスタ “オリオウス”(Aosta Orious)は以前に登場した“マヨレ”“コルナリン”と同じヴァッレ ダオスタ州の土着品種で、トッレッテ(Torrette)というワインの一部分を構成しているブドウ品種です。2008年よりヴァッレ ダオスタ“ヴュィレルマン”に呼称が変更されます。
リストの中のコメントは「ヴュィレルマン100%をステンレスタンクでアルコール発酵の後、フレンチオークのバリックで12ヶ月間とステンレスタンクで3ヶ月間の熟成をされます。マラスキーノチェリー、桑の実、ブラッドオレンジの豊かにふっくらした重厚な香り。しなやかに包まれる洗練された酸とタンニン、特徴的なふくらみのある果実味は心地よい苦みを残し、調和のよい穏やかな味わいに心地よいアフターテイストと余韻が続きます。」以上のようになっています。
香りは抜栓したてにドライクリーニングされた服のにおいがわずかにしますが。空気に触れ、すこし時間が過ぎるとクローブや黒コショウのニュアンスが感じられます。しかし、これが圧倒されるようなフルーティーな香りに掻き消され、霧消し、存在すら記憶から除かれるような勢いがあります。後味に残る印象的な苦みは、苦し紛れに浮かんだブラッドオレンジの香りから連想された柑橘系の苦みです。味わいはまとまりの悪い、だらりとした状態で甘さだけが強く感じられました。将来性はあると思います。強いだけのフルーティーな香りにシャープな輪郭が綺麗に描かれ、盛り上がった卵の白身と黄身のように重層な味わいに変化するのでは、と、期待して数年待つことにします。


フランツ ハーツ社、アルト アディージェ モスカート ローザ “シュヴァイツア”2007

2010-09-15 10:23:04 | 食・レシピ

Photo A. A. モスカート ローザ “シュヴァイツア”(Alto Adige Moscato Rosa “Schweizer”)は甘口ワインです。食事の後のドルチェが苦手な私は、最近まで甘いを遠ざける傾向にありましたが。趣向が変化してスプマンテですべての食事が対応できるようになってきました。そこからデザート ワインに抵抗感が薄れ、酸の存在感があれば豚肉や羊肉とデザートワインのマッチングも有りかなと、思っています。しかし、ワインと自己の純粋な対話を楽しむためにデザート ワインがあると私は思っています。
ホームページのコメントは次のようになっています。「モスカート ローザ100%を短い6日間のアルコール発酵の後に、ステンレスタンクで12ヶ月間の熟成をされます。色調は透き通るようなルビー色。クローブ、赤い果実のシロップ漬にまとわり付く赤いバラの香り。上品で静かに呻くような酸とタンニンはゆるりと盛り上がった豊かな味わいに心地よい余韻が続きます。」
今はまだ、一本調子の単調な味わいが気になるところですが。エイジングをして複雑さが現れるのかどうかがわかりませんが。暫くの間、様子を眺めて行きたいと思います。


アンブラ社 カルミニャーノ リゼルヴァ “レ ヴィーニェ アルテ モンタルビオーロ”2004

2010-09-03 10:27:45 | 食・レシピ

Photo カルミニャーノ(Carmignano Riserva “Le Vigne Alte Montalbiolo” )はカベルネソーヴィニヨンの混醸をいち早く導入をした産地です。そのためかキャンティより2年遅れでD.O.C.G.に認証された経緯があります。長い歴史が有りながら、エリアが狭く生産者も少なく、平均400キロリットル程の生産量しかありません。そのためワインの選択の幅が狭く巡り合える機会がわずかでした。それに資料も少なく特徴をつかみ切れずに、漠然といつか気に入ったワインがあればリストに加えようと思っていました。このカルミニャーノはテラヴェール社ワインのリストを眺めながら、直感で試飲のために買い置きしていたワインです。しかし、カナイオーロの混醸割合が決め手になったのも事実です。
サンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ20%、カベルネ ソーヴィニヨン10%をフレンチ トノーで12ヶ月の後に、スロヴェニアン バリックで12ヶ月間の熟成をされます。チョコレート フレーバーの絡んだタバコの香りとスミレ、ダークチェリー、桑の実の輪郭のくっきりした香りは気取りのない上品さがあります。品のよい快活な酸と密に引き締まった厚みのあるタンニンは穏やかな柔らかさに、緻密で鮮明な果実味と相まって斬新に展開し、ゆったりしたスパイシーなアフターテイストにしなやかな余韻が長く続きます。と、ホームページのワインリストにこのように、コメントは書いてありますが。
非常に悩ましかったのが、チョコレートの香りです。思い浮かぶのですがタバコの香りにすり変わったり、ダークチェリーの甘い香りとダブったり、一定をしません。ファーストインプレッションに強くチョコレートと記憶の中に残っているために、事あるごとに邪魔をします。そこで、「チョコレートフレーバーの絡んだ煙草の香り」と、とりあえず書いてあります。それと、ワインは飲み頃を迎えています。味わいは押しの強さはないものの、気取りのない優雅があります。緻密に構成された穏やかな味わいに派手さはないが調和がよく、香り、酸、タンニンすべてが穏やかでキャンティにはない個性があります。


パラッツオーネ社 オルヴィエート クラッシコ スペリオーレ “カンポ デル グアルディアーノ”2006

2010-08-06 10:30:45 | 食・レシピ

Photo Orvieto Classico Superiore “Campo del Guardiano”は単一品種で造られるワインが多いイタリアワインにあって、複数品種から造られる伝統的なワインです。プロカニコ(トレッビアーノ トスカーノ)50%、グレケット25%、ヴェルデッロ、ドゥルペッジョ(カナイオーロ ビアンコ)、マルヴァジーア トスカーナを合わせて25%をステンレスタンクで5ヶ月間の熟成の後に、瓶熟を凝灰岩の洞窟で16ヶ月間されます。現在はグレケットを増やすことで味わいを変化させる試みが取られているものと思われます。ある日、さるインポーターのワインリストを眺めていると、この凝灰岩の洞窟で瓶熟をさせているとの表記を見つけました。オリヴィエートの産出される地区では洞窟が多く、そこにストックされていると聞いたことがあり、比較的長期に亘り楽しめるワインであればと思い試飲リストに入れていました。
アプリコット、グレープ フルーツ、トロピカル フルーツ、フローラル、ミネラリーな優雅で馨しい香りは鼻腔をゆったりと押し広げます。柔らかさだけが浮かび上がるような華麗な酸と四隅にまで力強くみなぎる優美な果実味は、心地よい余韻を残します。とホームページのコメントはこのようにしました。
しかし、苦さがとにかく固い、軟かくなってくれるとは思うのだが。去年の10月に オルヴィエート クラッシコ スペリオーレ セッコ“トッリチェッラ”のレポートを載せましたが。複雑な要素が無いワインをエイジングすることで熟成香を得るか。複雑なことは解るが、苦さがグレープ フルーツのような苦さまで柔らかくなり。曖昧なフローラル、ミネラリーな香りが特定された時の、姿を期待が出来るでは、と思われたので、2年ほどエイジングさせることにしました。