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八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

藤岡「秋葉神社」・剣客と戦う文治郎

2018-07-11 01:30:22 | 関口文治郎/神社仏閣

 

1780年、50歳文治郎は11月14日、箕輪村の「不動寺」の欄間を彫り上げると、
息子、仙次郎と松次郎とともに、一旦は上田沢に戻り、
そこで2人に給金を渡し、文治郎はすぐ、藤岡の「秋葉神社」に向かう。
「秋葉神社」の大工、斎藤新蔵が手掛けてから30余年が経っている。
幾度の中断を経て、完成がまもなく、文治郎が弟子の中で最も腕を買った、
福田源治郎が最後の仕上げに、鑿をふるっている。
文治郎には「秋葉神社」に特別な思い入れがある。
「護身法印相」の免許皆伝を持つ文治郎、
鑿の腕も立つが、護身法のほかに、忍びの技も得意で、
人間同士の戦いにも腕が経つ。
本尊は、剣客、腕は立つが遠州秋葉権現の霊夢に感じた、
内藤鎮心が彫ったもの。
その話に意気を自分に置き換えていた。
20年前、武州秩父の「三峰神社」で11面観音を、彫っている。

意気は、文治郎、11月16日前橋の大火482軒の焼失の騒ぎも、

耳の後ろにおいて、粉雪舞う榛名の山を仰いで、
大間々から伊勢崎の街道を急ぐ。

12月20日、
最後の向拝紅陵の雌雄の龍を仕上げて、見上げる文治郎、

鑿の鋭さに、内藤鎮心と対等に戦えたと思った!

剣客内藤鎮心が空を見上げる、向拝紅陵の彫り👇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真 2018.7.9 藤岡「秋葉神社」

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