ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

水上隣保館 水路・里道問題

2006-06-20 | 環境
山崎の住民の方から、日曜日午前、西谷川(大阪府島本町と京都府大山崎町)の整備に係ることなどについて社会福祉法人 大阪水上隣保館主催の説明会があるとお聞きしたので、参加しました。

山崎幼稚園(同系列学校法人運営)の建替え工事に伴い、水路(西谷川)・里道の整備を計画しているということです。施設に隣接する関係地権者及び隣地住民、西谷川の下流に住む大山崎・島本両町のかたがたが参加されていました。

水上隣保館が1971年頃、専門学校の施設を建設した際、西谷川を暗渠にしてその上にグランドを整備したこと、昔から住民や地権者利用していた里道が機能していないことについて、法人からお詫びと改善の整備計画案の説明がありました。

「川を埋めていることについては、1979年、大山崎・島本両町長より西谷川整備改善命令が出されていたが、今日にいたっている。地域のみなさんに長年ご迷惑をかけており、不法な状況をこの期に改めるため水路の付け替えを計画している」ということです。

私も、初めて知った問題で、大変驚きましたが、水路・里道・境界問題、浸水の危険性について水上隣保館建設依頼、積年の課題であることが、住民のかたがたの厳しい言葉で読み取れました。

法人は1951年から、山崎地区での児童養護施設運営に始まり、保育園・特別養護老人ホーム・社会福祉専門学校・情緒障害短期施設と多岐にわたる福祉事業を展開され、島本町の福祉施策にも大きく貢献されていると認識していましたので、法令順守がなおざりにされていたことは、非常に残念です。

水路・里道については2005年4月までは、法定外公共物として国が管理しており、それ以降は町が管理をしています。西谷川については大阪府と京都府の府境に位置し大山崎町・島本町が両方で管理しています。

当日は行政(島本町・大山崎町)の出席がないことへの不満の声もありましたが、水路・里道問題のみならず、今後幼稚園建替えにあたっては開発指導要綱にもとづく事前協議も関与してきますので、行政の出席を求められるのは当然です。

しかし、何故町も今までこの様な不法占有を放置してきたのでしょうか。

幼稚園はすでに、本館部分は解体し園児の園生活も不自由を強いられているので、法人は建替えを急ぎたいようですが、住民の理解が得られるには、課題が多いようです。解決に向けて、行政が助言・指導しながら丁寧に協議していくことです。

写真は西谷川(暗渠の入り口付近)


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