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日米を問わず名選手を紹介。

米田哲也投手(4)

2008-09-11 20:52:39 | Weblog
確か昭和40年頃かと思いますが、米田哲也投手は度々、「完投して3失点なら投手の責任やない」という発言をしています。当時は数字上、現在より投高打低の時代であり、エース格の投手としては2点台前半までのの防御率が求められていたものでした。その状況の中での発言としては、かなり異色の感がしましたが、約40年間を経た現在、メジャーでは6回までを3自責点に抑えれば、クオーリティスタート、つまり試合を作ったと評価される様になっています。それに習い日本でも、先発投手のある程度までの失点はやむなしという風潮になってきています。ある意味米田哲也は時代を先取りしていたのでしょうか?しかし彼のこうした考えが、勝ち負けの差が少ない投手となったのではないかと、思えてなりません。彼の所属した阪急ブレーブスは昭和42年に初優勝するまでは、殆どの年の成績が下位に甘んじており、彼が勝敗にこだわるより最低限の投球をしようと心がけた様に思えるものです。又通算防御率も2.91と、何故か彼の発言を裏付ける様な数字に終わっています。