3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

強肩外野手(7)

2008-09-01 21:37:48 | Weblog
外野手の強肩を表す一つのバロメーターとして補殺があります。メジャーではアシストと表していますが、直接間接に関わらず走者をアウトにした場合に付けられます。間接でも可と言う事で、内野手の中継を経て走者を刺した場合にも適用されます。一般的には補殺が多い程強肩とされていますが、果たして現実はどうでしょうか?先ず補殺が記録される為には走者が次の塁を狙って、走ってくれなければ成り立ちません。当然走者も外野手の守備範囲、肩を判断した上で次の塁を狙う訳で、強肩の外野手の場合、次の塁を断念する事は度々あるわけです。従って如何に強肩外野手と言えども、走者が走ってくれなければ補殺を記録する事は不可能な訳です。かって中日ドラゴンズ、西武ライオンズで強肩外野手の名を欲しいままにした平野謙選手は、補殺0こそ理想であると発言していました。つまりその外野手の前に飛んだ打球では、走者は次の塁を諦めざるを得ないと言う事ですが、ある意味真相をついているかと思います。実際補殺の記録を調べて見ると、意外と強肩とは程遠い外野手の名前も見られるものです。つまり走者がその外野手の弱肩をなめきって、かなり無理な場合でも次の塁を狙い、中継内野手の肩の良さも幸いしアウトにした場合に記録されています。従って必ずしも補殺数の多さが強肩を表すとは言えないと思います。