3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

米田哲也投手(3)

2008-09-10 21:04:27 | Weblog
米田哲也は、もの凄い球速を誇っている割には、非常に珍しく球の速さに関しては謙虚なタイプでした。高校時代に観戦した阪神対国鉄戦での金田正一の快速球には、もの凄い敬意を表し、速さではとても敵わないとまで発言しています。又比較的最近の発言では、自分より球の速い投手の長所を取り入れるべく、結構努力したとまで言っております。果たして彼より球の速い投手が当時存在したのか、甚だ理解しづらいものです。更に野茂英雄が近鉄入団時での、プロ野球ニュースでの対談では、彼の速球のマックスが153kmと聴き、自分と同じくらいかと発言しています。本心かどうかは分かりませんが、あの400勝投手自信の塊の金田正一の速球自慢の姿勢とは対照的かと思います。しかし、昭和30年代の前半から中盤にかけてのパリーグの速球王は米田哲也と言う声が圧倒的だったと記憶しています。記録の神様、宇佐美氏の文献によると、当時の審判員や記録員の殆どが米田哲也を推していたそうです。実際彼の豪速球は素晴らしく、高目は浮き上がる様に伸び、低目にはズドンと食い込む感じで威力抜群でした。