田淵幸一の滞空時間が長く美しい放物線を描く飛距離抜群の本塁打は、見ていて本当に楽しいものでした。彼の放つ本塁打は打った瞬間、間違いなく本塁打と分かる打球が多く、他の打者が放つ本塁打より外野スタンドに到達するまでの時間がかかる分より楽しめた様に思います。以前にも何回か書きましたが、レッドソックスの本拠地フェンウエイパークレフト側の巨大な壁、11.3mのグリーンモンスター越えの本塁打を多く打てると思えるのは彼しかいないと思います。本塁打王のタイトル獲得の経験者、野村克也や山内一弘は測ったかの如く巧くレフトスタンドの前列に本塁打を放っていましたが、その放物線は決して大きくはなく、フェンウエイパークならばその殆どはフェンスに当たる打球或はレフトフライになるかと思います。又同じく本塁打王経験者、大杉勝男の打球は前述2人より遥かに豪快で飛距離も凄いのですが、豪打者、強打者の特徴と言っていいのでしょうか、鋭く強烈なライナー性の打球が多く、田淵幸一程の高い放物線は描いておらず、グリーンモンスター越えと思われる打球は少なかった様に思います。フェンウエイパークでの田淵幸一、一度は見たかったものです。
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ただ、大杉さんの場合、鋭い強烈なライナー性の本塁打が目立ったので、大きな放物線を描く という本塁打は確かにそんなに記憶に無いですね。
これは、山田久志の大杉さんを振り返った際の発言
「大杉さんはけっして力任せではなく、ワザでカキーンと打つタイプ」で、答えがまとまるのではないでしょうか。
本塁打を打つことに関しては、田淵が最高峰で間違いないと思います。 綺麗な放物線で滞空時間も長く、グリーンモンスターを楽に越える本塁打が打てるのは、田淵をおいて他にないと思います。
ただ、メジャーで通用する打者かと言う話になれば
別問題だと思います。