スピードガンのない時代の投手の、自身の球速自慢があります。400勝投手金田正一は常に自身が最速と公言し、怪童尾崎行雄は、殆どの速球は150kmを超していたと発言し、村田兆冶、堀内恒夫は155kmを超していたと発言しています。果たして実際はどうなのでしょうか?しかし彼らに言える事は、その発言が事実かどうかは別として、実際に目の当たりに見て、確かに速かったという事です。多少オーバーな発言はあるかと思いますが、彼等にはそれを言う権利はあるかと思います。処が、全くそうでもない投手が、球速自慢をしています。代表的なのは江本猛紀でしょう。数多い著書の中で度々出てくるのが、ノーコンだが球は速かったという文章です。彼の投球は東映時代から見てきていますが、一度たりとも速いと感じた事はありませんでした。又高橋重行、嵯峨健四郎も球の速さで勝負出来る様な発言が多かったですが、彼等も江本猛紀同様決して速くはありませんでした。最悪は藤城和明です。彼は入団時、あの山口高志と変らない球速があると発言していました。野球界最高の身の程知らずの迷言でしょう。ある意味スピードガンのない時代に、大半の現役を過ごした投手は好き放題のことを言えるという利点がある訳でしょう。
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