先日長嶋茂雄氏が国民栄誉賞を受賞した際、多くのテレビ番組の内、野球に詳しいとは思えない人も含め、多くのコメンテーターが長嶋茂雄を評する際に[記録より記憶]という言葉を使い、王貞治氏や衣笠祥雄氏と異なり世界記録の保持者ではなく、日本の通算でもトップの記録は殆どないと評していました。しかしこの表現で、現役時代の長嶋茂雄を[記録より記憶]と安易に片付けていいでしょうか?正直甚だ疑問に感じてしまいます。この[記録より記憶]という言葉が生まれた背景には、当時誰もが匹敵し得ない長打力を含めた高い打撃力を誇る王貞治に対して、生まれた言葉であるという事です。つまり同じチーム所属という事もあり、他の打者との比較ではなく、結果として長嶋茂雄の実績を軽視している様にも受け取れます。長嶋茂雄の17年間の実績、打率0.305、444本塁打、1522打点、三部門とも本当にバランスの取れた数字になっており、歴代でもベスト5に入る打者かと思っています。この言葉の背景、更には長嶋茂雄の実績を知らずして安易に使って欲しくないものと、一度たりとも長嶋茂雄や読売ジャイアンツファンになった事のない私ですら思うものであります。
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