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日米を問わず名選手を紹介。

シーズン平均(1)

2011-02-23 17:21:10 | Weblog
一つの比較の例として、長池徳士と野村克也の打撃成績のシーズン平均を出して見ます。先ず安打数は長池徳士99.3,野村克也111.6,同じ順で塁打数185.8対204.4,本塁打数24.1対25.3,打点数69.2対76.5,となっています。又通算の本塁打率は、長池徳士が14.4打数に1本塁打、野村克也は15.9打数に1本塁打です。実働年数と残した数字は、野村克也の方が約2倍の為、ある意味当然なのでしょうが、比較的似た数字ではあります。結果として本塁打率以外は野村克也の方が勝っています。しかしよく打者の力を評価する際、ミートする力、確実性を表す打率と、長打力を表す本塁打率の数字が用いられる事が多くあります。長池徳士の打率は0.285、対して野村克也は0.277です。つまり単純に見れば、打率も本塁打率も上の長池徳士の方が勝っている様に思えてしまいます。しかし実際はどうでしょうか?通算成績を比較する時、日本の場合一応の規定打数4000以上という数字はあるのですが、あまりにも分母が違いすぎる数字を、同一に比較するには無理がある様に思えます。ひねくれた言い方かも知れませんが、力が衰えてからも長く現役を続けるより、早めに現役を退いた方が平均の記録が残り易いと言えるかと思います。