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日米を問わず名選手を紹介。

張本勲(21)

2009-04-22 20:58:52 | Weblog
先回張本勲が強打者の割に三振が非常に少ない事を記述しましたが、更に彼は選球眼も素晴らしく、四球を選ぶ技術を十分に持っていました。三振の少ない打者にも二通りあり、一つは早いカウントから積極的に打っていくタイプです。このタイプは三振も少ないのですが、必然的に四球も少なく選球眼がいいとはいえないのでしょう。もう一つは、十分に投手の投球を見つめ、好球必打を心がけるタイプです。張本勲は史上稀に見る打撃センスを誇り、正に後者のタイプであり、通算815三振に対し、1274の四球を選んでいます。稀にしか三振をせず、長打力もあり、打率ももの凄く高い彼こそ投手にとっては、本当に厄介な存在だったでしょう。比較的彼に近いタイプとしては、伝説の打者とまで言われる榎本喜八が存在し,12.0打数に1回の三振率の少なさを誇り、通算四球も1061と非常に多いものです。彼こそ全くボール球に手を出さず、常に完璧なスイングをしていましたが、矢張りパワーに関しては張本勲の比ではない為、投手としては張本勲の方が嫌だったのではないかと推測出来ます。