今からもう40年以上も前ですが、昭和42年のサンケイスポーツに速球王は誰だという様なタイトルで、多分当時の記者が選んだのでしょう?セパ両リーグの速球投手ランキングの記事が掲載されていました。鮮明に覚えているのは1位にランクされたのが、鈴木啓示であり、当時の球速を158kmと推測しています。当時は当然スピードガンはなく、どういった根拠でこの数字を割り出したかは勿論解らないのですが、今にして思うと当たらずと言えども遠からずという感はあります。昔の事なので記憶に誤りがあるかも知れませんが、確か鈴木啓示以下の順位としては、森安敏明、江夏豊、堀内恒夫等が挙げられていたと思います。しかし何故か読売の決して速くはない、ぎこちない投法の菅原勝矢がベスト10に入っていたりしていましたが、総体的には推測が入っている記事とはいえ結構興味深いものでした。では何故鈴木啓示がNO.1に選ばれたのかですが、プロ入り2年目の彼は1年目より遥かに脚を高く上げる事により、投球の際の十分なタメが更に作れる様になり球速がかなり増した事にあったのでしょう。しかし私が見る限り、ほぼ同年代の4投手の球速順で言えば、森安敏明が矢張り飛びぬけており、次いで江夏豊、堀内恒夫、最後に鈴木啓示だったかと思います。