totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

白いぼうし それでも

2009-06-10 08:50:43 | 4年 国語

白いぼうしはメルヘンの世界です。そこまで厳密に読んだら、よさが失われるのではという意見がありました。

私は、その両立はできないものかと考えます。

ところで、先ほどアップしてから気付いたことがあります。
めあて=なぜ「よかったね。」「よかったよ。」がなぜ聞こえたかの答えです。

いつきこえたかというと、ぼんやり見ているときです。
なぜぼんやり見ていたかというと.........................
心ここにあらずで、考え事をしていたからです。
何を考えていたか。

「おかしいな。」松井さんは車を止めて、考え考え、窓の外を見ました。
とあるように、おかしなと思ってぼんやりしていたのです。

何がおかしいのか、女の子が消えたことです。

すると、構造が分かります。

①ミラーで後ろを見て、振り返って女の子がいないことに気付く。
②おかしいと思う。
③車を止める。
④考え、考える。
⑤窓の外を見る。
⑥団地の前の野原に、白いたくさんの蝶をみつける。
⑦クローバーとタンポポをみつめる。
⑧もういちど、とびまわるちょうをぼんやり見ている。
⑨「よかったね」という、小さい声が聞こえる。

松井さんは、何が起こったのかを考えていたから、松井さん「には」聞こえてきたのです。
それも、ちょうをターゲットにして聞いていたわけではありません。

では、元に戻ります。
どんな授業をするの?メルヘンな世界は扱わないの??

めあては
なぜ「よかったね。」「よかったよ。」がなぜ聞こえたかです。

蝶は、互いによかったね。よかったよ。と言っています。松井さんに言ったわけではありません。
また、小さな聞こえないような声です。

それなのに聞こえたのは、松井さんだからです。そして、松井さんだから、あのチョウチョとその仲間だと気付いたのです。

女の子のことを心配し、男の子の気持ちを思いやり、おかあさんの優しさがわかる松井さんだからです。

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1 コメント

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う~ん、どう考えたらよいのか (Mrヒデ)
2009-06-13 09:56:18
 教材が手元にないのでここの部分がよくわかりませんが、「白いぼうし」は、ファンタジー、メルヘンの物語であり、「空想」「実体のない」「思いをめぐらす」「現実にない」ことを楽しむものと考えていいしょう。だから、「よかったね。」「よかったよ。」がなぜ聞こえたかの問題は、文章にはっきりとした根拠として見あたらないのでしょう。ここの場合はね。推測するしかないと思います。追求方式の授業は、根拠のないものはやらないというのが原則にあります。しかし、根拠のないものでも、作品の核となる部分では、できるだけ推察するということは、一つの追求なのだと思います。つまり、ファンタジーを思いめぐらし、読み取り、楽しむことです。
 先生が書かれているように、「聞こえたのは、松井さんだからです。そして、松井さんだから、あのチョウチョとその仲間だと気付いたのです。」「女の子のことを心配し、男の子の気持ちを思いやり、おかあさんの優しさがわかる松井さんだからです。」が、落としどころでしょうか。
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