白いぼうしはメルヘンの世界です。そこまで厳密に読んだら、よさが失われるのではという意見がありました。
私は、その両立はできないものかと考えます。
ところで、先ほどアップしてから気付いたことがあります。
めあて=なぜ「よかったね。」「よかったよ。」がなぜ聞こえたかの答えです。
いつきこえたかというと、ぼんやり見ているときです。
なぜぼんやり見ていたかというと.........................
心ここにあらずで、考え事をしていたからです。
何を考えていたか。
「おかしいな。」松井さんは車を止めて、考え考え、窓の外を見ました。
とあるように、おかしなと思ってぼんやりしていたのです。
何がおかしいのか、女の子が消えたことです。
すると、構造が分かります。
①ミラーで後ろを見て、振り返って女の子がいないことに気付く。
②おかしいと思う。
③車を止める。
④考え、考える。
⑤窓の外を見る。
⑥団地の前の野原に、白いたくさんの蝶をみつける。
⑦クローバーとタンポポをみつめる。
⑧もういちど、とびまわるちょうをぼんやり見ている。
⑨「よかったね」という、小さい声が聞こえる。
松井さんは、何が起こったのかを考えていたから、松井さん「には」聞こえてきたのです。
それも、ちょうをターゲットにして聞いていたわけではありません。
では、元に戻ります。
どんな授業をするの?メルヘンな世界は扱わないの??
めあては
なぜ「よかったね。」「よかったよ。」がなぜ聞こえたかです。
蝶は、互いによかったね。よかったよ。と言っています。松井さんに言ったわけではありません。
また、小さな聞こえないような声です。
それなのに聞こえたのは、松井さんだからです。そして、松井さんだから、あのチョウチョとその仲間だと気付いたのです。
女の子のことを心配し、男の子の気持ちを思いやり、おかあさんの優しさがわかる松井さんだからです。
先生が書かれているように、「聞こえたのは、松井さんだからです。そして、松井さんだから、あのチョウチョとその仲間だと気付いたのです。」「女の子のことを心配し、男の子の気持ちを思いやり、おかあさんの優しさがわかる松井さんだからです。」が、落としどころでしょうか。