totoroの小道

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初雪の降る日(2)

2021-03-09 05:01:48 | 4年 国語

初雪の降る日、二日目です。

私が個人的に読んでいて見えなかった教材を、昨日は子供たちと、子供たちの力を借りて読んでみました。

このお話が、
(1)突然石蹴りが始まり 
(2)雪兎があらわれ 
(3)さらわれそうになっておばあさんの話を思い出し 
(4)ヨモギのおまじない作戦が失敗し 
(5)ウサギを喜ばせることができて 
(6)知らない町で助かった。
お話だと、改めて整理できました。

今日も、私自身、子供たちとの対話の中で、何を発見できるのか楽しみです。

T:もう4年生での授業も正味一週間です。あれこれはできません。
S:え~、せっかく楽しみにしていたのに。
S:ゆきうさぎのなぞ、解きたかったな~
T:いつもはどんな風に学んでいた?
S:ミニ問題をたくさん解いていって、最後に大問題を解決した。

T:今回は、その時間がないので、いきなり大問題を解決します。
S:え~、そんなことできるの?
S:でも、時間がないから、やってみようよ!!
S:うん、最後の授業だね。

S:そのまえにさ、このお話のこともう少し知っておきたいよね。
S:そうしないと、大問題もいいのができない。
T:今分かっていることは?
S:登場人物
S:女の子、うさぎ=雪兎、おばあさん、おばあちゃん、遠くの町の人々、1人の年寄り
S:あのさ、おばあさんが、どうして「おばあちゃん」に変わったの?
S:昔たった1人だけ助かったのは、おばさんじゃない?
S:昔たった1人だけ助かったはずなのに、おばあさんの他に、1人の年寄りがそれを知ってるのはおかしくない?
T:そうそう、そういうのを解決したいけど、今回は、大問題一つに絞るよ。
S:主人公は女の子。
S:場所は、女の子の住む町から、知らない遠くの町まで。
S:ウサギの作った輪に一度入ったら、抜け出せない。
S:抜け出すためには、おまじないを言わないと行けない。
S:おまじないは、なかなか言わせてもらえない。
S:季節は?
S:冬

T:本当に、冬なの?
S:大問題を作る前に、いつから~いつまでのお話かを調べておきたいね。

S:「いつから」は簡単だよ。最初に、秋の終わりの寒い日と書いてある。
S:秋とは、以前の学習から、9・10・11月のこと。その最後の日。
S:(1)11月30日
S:(2)11月30日ぐらいじゃない?
S:いや、11月30日だよ。でしたって書いてあるでしょ。それは、「です。」の意味だから、秋の終わりの寒い日です。と読めるから、ぐらいじゃなくて、11月30日のこと。
S:「初雪の降る日」という題でしょ。初雪という言葉を調べたんだけど、「その冬初めて降る雪」と載っているの。だから、秋と冬のちょうど境目。だから、11月30日から、12月1日に変わるところ。
T:では、多数決をとってみよう。
S:全員、(1)11月30日

S:終わりはいつかだね。
S:(1)11月30日。その日半日のお話。
S:(2)三月一日までの話。春になって、話は終わる。
S:(3)12月1日
S:(4)1月1日 

S:その日のお話だよ。
S:そうそう、春になったような気がするけど、それは、夢をみてるんだ。
S:あのね、最後に助かったときに、温かい食べ物をたべるでしょ。それは、まだ寒い証拠だよ。
S:ずっと遠くの町まで行ったんだよ。子供では行けないって驚くほど。一日じゃあ行けないよ。
S:ウサギの色は春の色って歌ってるでしょ、女の子はずっとずっと飛び続けていて、春になったから助かったって言うお話だと思うの。
S:そんなに、長い間、何も食べないで飛び続けたら死んじゃうよ。
S:1月一日だと思うな。ウサギは、とても足が速いから、見えないうちにどんどん時間も過ぎる。

T:では、結論がでないときは、どうするの?
S:証拠を探す。
S:確実に助かったと分かるのは、37段落です。
S:37段落で助かって、その日のうちに、暖かい物を食べさせてもらって、家に帰ることができた。
S:37段落から、いつか分かる証拠を見つけよう。
T:どの文ですか?
S:「ほろほろと雪の舞う一本道。」どうですか?
S:いいで~す。

ほろほろと(10人)/雪の(13人)/舞う(2人)/一本道(1人)

S:雪って、調べたら、冬に降る冷たい氷の結晶。だから、終わりは冬だよ。
S:雪は、冬に空から降る、白い小さい物。だから、終わりは冬だよ。
S:あのね、私は、雪だけで考えずに、「雪が舞う」とつなげて考えた方が分かると思うの。
S:そうだね。舞うは、回るようにとぶ。軽やかに飛ぶっという意味だから、これは大雪のことじゃない。
S:だから、まだ冬って言っても、ちょっとだけ雪がふるってこと。
S:だから、題名の「初雪のふる日」なんだよ!!
S:「ほろほろ」を調べたんだけど、音もなく雪が落ちる様子って載っていたよ。2月とかの、大雪じゃない。
S:何Mも積もるような雪じゃない。
S:初雪の降る日に終わったんだ。
S:春になったように見えたのは、夢の世界でのお話で、現実の世界では、まだそんな時間はたっていない。

T:それじゃあ、終わりはいつなの。
S:11月30日の秋の一番終わりから始まって、冬の一番始め、12月1日に終わる。
S:多数決をとってみよう。

ほぼ全員が、(3)12月1日

私としては、その日一日の話だと思うけれど、子供たちが自分たちで調べ、考え、導き出した答えなので、それは確かに論理的で、素敵な答えだと感じた。

T:とりあえず、時間がないから,ここまでの話し合いを、まとめておこう。
T:だれか、まとめて!!
S:11月30日~12月1日までの、一日半のお話。

T:今日は、大問題を作りたかったけど、そこまで行かなかったね。
S:せめて、どの段落に大問題が隠れているかを見つけておこうよ。
T:だって、もう5分ないから、無理だと思うよ。
S:いや、やってみなくちゃ分からないじゃない!!
S:きっと、みつかるよ。
S:先生、やろう!!

1の段落 0人
2の段落 2人
3の段落 0人
4の段落 16人
5の段落 6人
6の段落 0人

S:じゃあ、明日は、大問題を4段落から見つけるで、決まり!!

 

子供たちのことを、すごいと思った。
起承転結の、点の部分を見事に一瞬で見抜いている。
やっぱり、この1年のとりくみで、本質的に大事な部分を見抜く力が培われているのだと感じた。

浜松授業研究の会浜松授業研究の会   

 

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