totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

しかけ

2008-07-16 05:44:57 | 教師・職員室

光明小が、はりのある小学校であり続けるために、いくつもの仕掛けがあります。

朝の、校門で、玄関で、職員室で、教室での明るいあいさつもその一つです。

ということは、それなりの仕掛けがあるからです。あいさつとは、人が人に対して行うものです。だれもいないところであいさつなんてするはずがありません。(場所に対してあいさつをやらせたら、無表情な子ども達が育ちます。)じゃあ、当番を決めて、校門や昇降口に誰かが立つ?これも、長続きするわけがありません。やらせになってしまいます。

だれかが、あいさつを広めるために、「しかけ」を仕掛け、子ども達にあいさつが広がるように仕掛けているのです。

職員室だって、部屋に向かってあいさつしたら、なんか変です。本校の子ども達は、職員室にいる近くの先生に向かって「失礼しま~す。」と入ってきます。職員も、誰かが必ず「は~い。」と返事を返します。反応があるから、次回からも、「失礼しました。」と自然な声が出ます。

教室に入ると子ども達は、すぐに着替え運動場に出て走ったり、遊んだりして、朝のひとときを過ごします。これも強制ではありません。日課で朝マラソンが組まれているわけではありません。

でも、朝のすがすがしい時間を元気に過ごすには、やはり仕掛けがあるのです。

例えば、教頭先生は昇降口の前の運動場に、いつも竹箒で大きな漫画のキャラクターを描いています。描くのが遅れると大変です。「ねえねえ、今日は何の絵を描くの?」「速く描いてよ~。」1~2年生が、教頭先生を何重にも取り巻き矢のような催促です。

この絵が楽しみで、外に出てきてしまうのです。

体育主任は、みんなが外へ出る前に、トラックをブラシでならし、美しい白線を引いておきます。一番に走った子が、自分の足跡を残すことができて気持ちいいだろうなと思いながら。

だから、7時45分にもなれば、校舎内にはだれもいません。

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1 コメント

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仕掛け→条件反射(その人間《学校》の法律 (Mrヒデ)
2008-07-16 20:35:12
 学校に文化を築くことは大変なエネルギーを必要とします。個人の場合も同様です。朝グランドを走ることを例にしても、グランドに出る、体操をする、トラックを走るなどの一連の行動は、実に面倒であり、辛いものである。これを1週間続けることは大変なことである。しかし、1週間続けることができ、1ヶ月続けることができ、2ヶ月続くと、その効果が心身に感じられるようになる。
 さらに続けると、なんだか走らないとおかしいような感じになってくる。これがその人間の条件反射となり、法律となって、他から見ると実に苦しそうに見えるが、本人は何とはなしに毎日走ることができるようになるのである。学校の文化も築くのは大変であるが、継続していけば当たり前の文化になる。子どもの指導も同様である。学校づくり、子どもづくりとは、そういうものであるように思う。
 もう一つ大切なことは、教師が学校全体や子どもに何かを仕掛けようとする意欲があるか、そして、仕掛ける内容を持っているかどうかだと思います。
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