totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

できる

2011-06-16 07:07:48 | 教師・職員室

例年、通信票の所見に
できるだけ「できる」という言葉を使わないようにお願いしています。
が、
今年は職員会議の提案から削除しました。

「できる」について、私はこう考えています。

国語辞典で調べるとこのように載っています。
「できる」の意味=①それまでなかったものが新たに生じる。発生する。出現する。生まれる。
                     ⑥課された問題などがうまく達成された意を表す。

 通信簿に記載する「所見」は、ただの子どもへの励ましや、保護者への報告ではありません。
学びや行動に対する「評価・評定の所見」です。
◎やABCで伝わらない評価を、言葉で伝えるためのものです。
○本当に「できた」ことは「できた」でよいと思います。
×安易に「できた=新たに課題を達成した」は使いたくない
  もともとできていたことに「できた」は使いたくないと考えています。
△二重に述語を連ねると、文意が分かりにくくなります。述語を一つにすると、
  文が短くなり、分かりやすい表現になります。

○本当に「できた」(課題や出来なかったことを、指導したり、本人が努力したりして、          達成できた。)
   ・頭はね跳びができた。
     =両手と額で体重を支え、下半身のバネを使ってタイミングよくはねる
       という課題が達成された。
   ・かけ算の筆算ができた。
     =最初は筆算の意味が分からず苦労していたが、
       学校でも家でも練習したので、習得した。

×少し考慮した方がよい場合(慣用的に使っている。)
   ・仲良くすることができた。
     =仲良くするということが課題だったとすると、
       今まではそれが出来ていなかったの?
   ・ゴミを拾うことができた
     =課題とするほどのことだろうか?
   ・リコーダーで吹くことができた。
     =リコーダは元々音は出たはず。克服した課題は、
       音符を読むとか、指使いを工夫するとか、
       音符通りに指が反応するように訓練するとかのはず。
   ・発表することができた。
     =発表することが課題となるほど、
       今まで発表しなかった のか?

 △二重に述語を連ねると、文意が分かりにくくなる場合。
   ・かけ算の計算を速く正確することができました
                     →かけ算の計算が速く正確です。
                       かけ算の計算が速く正確になりました。
                       かけ算の計算が速く正確にできました。
   ・すてきな色で絵をことができました
                     →すてきな色づかいの絵を仕上げました。
   ・リコーダーをことができました。                          
                     →指使いや強弱に気をつけて演奏しました。
   ・発表することができました
                     →積極的に討論に参加しました。

 ※色々な御意見やお考えがあると思うので、参考程度に....

 

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