totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

少し箍がゆるんでいませんか?

2009-04-17 05:56:14 | 教師・職員室

新年度が始まりました。昨年から校長が代わり、指示される視点が全く以前と異なるため私たちが右往左往している上に、大幅にメンバーが代わりました。

ますます、学校がぼやけてきているように感じます。

しかし、本校の校長の言うことをよく注意して聴いていると、前校長とそんなに違うことを言っているわけではないのです。いや、現校長も子どもの素敵な姿を望む気持ちは同じものです。

現校長は、現状をよく把握して評価し、次への対策を常に考えて欲しいと願っています。そのために、学校評価を経営に取り入れるとともに、1年を4つの期間に分け、さらに細かく評価をしていこうとしています。

これは、年度を「切る」、1年を「切る」ことです。すると、国語同様そこから「問題」ができるのです。

第1期は「学習・生活の基本を徹底する」 です。私は、光明小の子どもたちは、もっとできるはずだと思っています。私たちが、遠慮して要求を控えているように、思えてなりません。できることを、やらせないと、前学年でできていたはずの事もどんどん錆び付きます。

今までの学校は、毎年子ども達が成長しますが、年度が替わると全てリセットされ、また1から始まります。だから、2年生は毎年前年とそんなに差のない2年生だし、3年生は毎年前年とそんなに差のない3年生だし................となります。進級すると、前学年とほぼ同じレベルになっています。良いように思えますが、それでは学校自体の進歩がありません。毎年同じ事の繰り返しです。

私たちの目指す光明小の姿は、現校長の言葉を借りるとこのようになります。

 1年1年、何ができて何ができないかをしっかり切り取って評価します。
さらに1年の中でもステージごとに子どもたちの姿を評価し、次のステップにつなげます。すると、次年度の同学年は、昨年度より少し「賢い子ども」「試す力の身についた子ども」になっているはずです。

 私は、これにその瞬間、その瞬間の評価も入れていくべきだと思います。子どもの良い現れを即座に「すごい」と評価し、手抜きが見えたら「それでは力がつかない」評価します。

子どもは、本来賢いものです。あれこれ指示せずとも、多くのことを試します。その時に、正しく評価してあげることで、次の試すことを必ず見つけます。

昨年、前学年でできていたことが、できなくなっている点
・始業の挨拶。(もっとシビアに、静寂とスイッチONを求めましょう)
・朝の歌。昨年の方が、よほど気持ちのこもった歌声でした。
・避難訓練からの歩行。(昨年は指示しなくても、自ら考えて立ち、歩き始めました。今年 は指示されて動きました。)
・先生が「整列しなさい」と言っているのに、先生が正面に立っていることに気付かずその指示を聞いていないので整列できない。仕方がないので先生が「前へならえ」と言う。言われたとおりに行動させるだけだと子どもは、考えなくなる。
・突然、感想を言いなさいと言われ、固まる。(考えて学んでいれば、突然言うことになっても誰もが何か言えるはず)
・保健の各種検査での、静かな待ち方。                  等

 「試す人」を目指して教育しているのですから、言われて行動する子どもでなく、常に自分の考えをもって試させるようにし向けなければならないと思います。
ただ単に指示するのは簡単です。しかし、試す人になるように指示を出してほしいのです。

号令だけかけていては、考えない子どもが育ちます。指示するだけでは、考えないから子どもはとても楽なのです。もっと、考えざるを得ないような指示を出し、そして評価するのです。

6年生が、内科検診する教室への移動をこう指示しました。
「1時30分から、会議室で検診を行います。指示しません。教室前に整列もしません。自分で考えて、1時30分までに、会議室前に集まりなさい。」

素晴らしい指示だと思います。そして、子ども達はその指示をよく考え、1時25分ぐらいからもう会議室前に集まっていました。
ただし、残念なことに、そこでがやがやと話していました。今から検診が始まるのですから、やはり静かに心を落ち着けて待っていて欲しいものです。(この良い点と、悪い点をしっかり評価することで、子ども達はさらに考えて行動するようになります。)

試す人になるための、基礎・基本を徹底的にたたき込む時期です。

(週報の裏に、このような内容を印刷しておきました。何人の先生が気付いてくれるかなあ・・・)

 

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3 コメント

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同感ですね (Mrヒデ)
2009-04-27 15:39:18
「学校は年度が替わるとすべてリセットされ、1から始まります・・・・・これでは学校自体の進歩がありません」そのとおりです。同感です。企業では考えられません。倒産しますね。
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Unknown (ほるん)
2009-05-01 16:39:33
先日休憩中に用務員の先生がこれとまったく同じような話をされました。
わたしの勤務校もこの4月校長先生が変わりました。教員の入れかえで多少のリセット期間はあるかもしれない。でも、子供たちが前年度できたことができなくなっているのはおかしい。すぐ、全職員で共通理解を図って持ち上げ、前年度の最後の段階から成長することを目指さなくては。。。と。
厳しい見方をされるかただな~と思いましたが、まったくその通りで、TOTOROさんの記事に同じ内容が書かれていたので、うれしかったです。
わたしは相変わらず、残念ながら週に2日しか勤務できませんが、光明小に負けない学校になるよう(合言葉は日本一の小学校!なんです。昨年県の優秀校表彰を頂いたので)子供たちの可能性を常に探りながら貴重な2日にしていきたいです!!
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ほるんさん ありがとうございます。 (totoro)
2009-05-06 13:02:17
なかなか、仲間に対して厳しいことを言うのは難しいです。自分も、できていないことが多いですから。

でも、それも含めて、互いに気軽に「まだまだだよね。」「ここは力を入れていて良くなったけど、その分こっちが手薄になっちゃったね。」などと、声をかけあえられる学校になったらいいなと思います。

ほるんさんが頑張っていると思うと、わたしも力をもらえる気がします。
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