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totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

来て良かった

2012-05-21 22:07:48 | 図工

22回の浜松授業研究の会

今回は、忙しい中、平野先生が顔を出してくれた。
万障繰り合わせて参加してくれた先生方は、みな、来て良かったと思ったのではないだろうか。

その圧倒的な指導力を目の当たりに出来たのだ。

 

今年、平野先生は転勤し、山間の小さな学校に赴任した。
6年生、4人のクラス。
しかも、その4人とも本来は手が掛かる子どもたちだそうだ。

たった、4枚の自画像。
しかも、8つ切り画用紙。

しかし、その作品の存在感はすごい。
4枚とも、そのクオリティは均一だ。
しばし、言葉を失う。

....................
....................

その静寂を破って、正委さんが
「子どもって、出来ないと思っちゃダメだよね。」
「子どもって、すごいことが本当は出来るんだよね。」
「教えてあげて、妥協せずに指導してあげれば、いくらでも伸びるんだよね。」
と言った。

平野さんに指導過程を教えてもらう。

下絵は、まず鼻を練習します。
鼻の穴からかき始めます。
鼻の大きさで顔の大きさが決まります。
鼻の位置で、作品のバランスが決まります。
鼻の練習画ができると、それを元に顔を描かせます。
すると、どの大きさで鼻を描くとちょうど良いのかを話し合わせ理解させます。
どの位置に鼻を描くと、作品のバランスが良いかを考えさせます。
それから、本番に取りかかります。

色塗りは、全体に黄色をうすく塗ります。
濃いと、後から濃い色で塗り重ねることになり、水彩の美しい色がでません。
そこで、パレットでの黄色の濃さをチェックし、
「えっ、こんなに薄い色なの。」
と言うぐらいの色で塗っておきます。

一斉に全部は濡らせません。
今回は紙の上で色を混ぜていきました。

そこで、まず、鼻なら肌色で塗ります。
そして、濃い部分は、更に暗い肌色を作ります。
最後に、ハイトーンの白を入れます。
下の肌色が乾かないうちに、鼻柱に白を入れ、
それを、水を付けた筆で、高さに沿って伸ばしてぼやかしていきます。
最後に、鼻を触らせ、
この真ん中は高くて丸いよね、と言いながら
丸く白を入れて高く見せます。


口周りや、ほっぺたなどは
まず教師がやって見せます。
教師の回りに子どもたちを集めて、
こうして筋肉の向きに
同じ一方通行で丁寧に隙間無く色を重ねていくよ。
深いしわの所は、濃い色を入れていこう。

教師用の見本の絵には、
更にマジックで、塗る方向を矢印と共に書き入れます。

髪の毛は、普通の筆では細く長い質感がだせないので、
全員に1号の細い筆を買い与えます。
茶色に黒をまぜ、
それを、一本一本白い部分が無いように
重ねて本物の髪の毛の長さ、向きの通りに書き込んでいきます。

髪の毛が一番時間が掛かった....

 

いろいろ、言い訳をつけ
日々、適当なところで妥協している自分が
恥ずかしくなります。

徹底的に、妥協せずに指導する。
全員が、クオリティの高い学びができるように、追い込んでいく。
そこが原点だったなと、改めて、思い知りました。

浜松授業研究の会の御案内をいたします。
  開催日 曜日 開始時間 終了時間 施設名 場所名
第23回 2012年6月9日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室
第24回 2012年7月14日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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参加できなくて残念だった (Mrヒデ)
2012-05-22 20:06:50
 久しぶりに平野先生が見えてよかったですね。それも転任したばかりの学校で、実践を引っさげてきた。素晴らしいの一言である。
 私たちの研究会は、どの教科もレベルの高いものと胸を張って言える。実践すれば誰でも一定の水準の授業となり、作品となる。しかし、この研究会から遠のいていってしまえば、たちまち堕落の授業になる。恐ろしいものだ。
 平野さんがずっと静かにこつこつと実践を継続して行っていることにまず感心する。今回の自画像の実践もその成果の一部であると思われる。私は他の用事で参加できなかったこと本当に残念である。
返信する
刺激 (totoro)
2012-05-22 22:52:17
平野さんだけでなく、どの先生も実践を積み重ねて、確実に前進していると感じました。刺激をいただきました。言い訳せずに、一歩を踏み出さねば!!
返信する

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