版画って、せっかくいい下絵ができ、せっかく丁寧にほりあげても、
印刷によって、ぜんぜん作品の善し悪しがちがってくる。
だからといって、教師が印刷するのはダメだと思う。
印刷まで、自分で行って、自分の作品となる。
ただ、大勢の子供たちにいちいちきちんと印刷を教えるのは難しい。
やってみて、始めて分かる子とも多いからだ。
そこで、掲示をつくって黒板に大きく貼る。
一度、それを使って全体指導を行う。
版画って、進行の早さの差が大きい。
これを見ながら、最初に版の仕上がった数名に良く指導する。
その数名が、その後のどっと印刷する友達の師範となり、教え広めていく。
それでも、子供が印刷するのだから、3枚刷っても中には1枚もうまくすれていない子もいる。
そんな子の分は、放課後に教師がそっと刷ってとりかえておく。
私はそんな風に指導をしています。
丁寧に取り組んだ作品は、十分見栄えがするものです。
反対に良くないのは、さっと雑に、適当に、丸投げで取り組むことです。
「リコーダーを吹く私」の描画の授業では、大切なことを沢山教えてくれました。先生のブログを見た多くの先生方は大変勉強になったと思います。
作品は本当に完成しなかったようですが先生の言うように「絵に取り組むことで、子供たちは、多くの大切なことを体得したと思います。「この絵は完成しなくても、来年以降の作品の手助けに、この作品で体得した技術が役に立つといいなと思います。」など、その通りだと思います。
出入りの授業で大変でしたが、素晴らしい子どもたちを育ててくれましたね。