
正委先生から、図工「ランドセルを描こう」の実践を紹介していただきました。
いつも、正委先生の取り組みはとても参考になります。
まずは、意欲を高めます。
T:6年間お世話になったランドセルを、よく見てごらん。
色々な思い出がわき起こるよね。
S:おばあちゃんが、入学のお祝いに買ってくれたんだよ。
S:青にするか、茶色にするかさんざん迷ったよ。
S:1年生の頃は、肩ベルトを一番小さくしていたけど、もう3つも穴の位置が大きくなったよ。
S:ここの傷は、乱暴にあつかったときについたよ。
ここが、いい絵を描かせるための、大事なところです。
なぜ描くのか分かると、意欲的に見ます。
思い出があるから、愛おしく思い、上手に描こうと思います。
意欲が高まったところで
T:今回はよく見て、一途な思いを描くために、サインペンで下絵を描きます。
T:立体的に描くためには、なるべくたくさんの線を見つけます。
T:くっきりした線と、薄い線を見つけなさい。太字と細字でそれを区別して描きなさい。
と指示します。
しかし、丸投げにはしません。
まずは、それぞれのこだわりのある一部分だけを、拡大してじっくりと描かせます。
こうした、細部にこだわらせます。
一部でいいから、細部をこのぐらい丁寧に書くと、その後もこの丁寧さで全ての部分の線を見つけられるようになります。
また、机間指導をして全員に教えた方がよい事項を見つけると、一度作業を止めて全員で学びます。
T:ランドセルの中に、平行な線を見つけた人がいるのだけど、どこに並行があると思いますか?
S:ここと、ここが並行だね。
S:ここも並行だよ。
S:こことここは、垂直だよね。
T:ここを、まっすぐに描いている人と、曲がって描いている人がいるけど、どっちが本物みたいに見える?
S:曲がった方が立体的に見えるね。
S:ランドセルも直方体だから、奥行きが感じるように曲げた方がいいね。
こうして、一人の学びを全員の学びへと高め、共有させていきます。
こうした過程を経ると、全員が高レベルの絵を仕上げます。
それぞれ、愛着のあるランドセルを、心を込めて描いた満足感を感じます。
今回は、下塗りまでですが、完成が楽しみです。
38回 | 2013年12月14日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
39回 | 2014年1月18日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
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