totoroの小道

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白いぼうし 3の場面(その2)

2009-06-07 18:37:21 | 4年 国語

白いぼうし 3の場面をアップした後、ちょっと気付いたこと

たけのたけお君の気持ちは、調べることができると書きました。
簡単な気持ちでそう書きましたが、ほんとうにそうかしらと気になり、もう一度本文を読んでみました。

まず、松井さんには男の子は見えているのか、見えていないのかが気になります。

エンジンをかけたとき、遠くから元気そうな男の子の声が...
と書いているので、この部分ではタクシーの中の松井さんから見えない位置にいます。

しかし、新しい虫取り網を抱えた男の子が、お母さんの手をぐいぐい引っ張ってきます。
これは、おそらく松井さんと女の子が見た、男の子の様子です。ここは見えています。

というのも、そもそも、お客の紳士を下ろし発車しようとしたときに、白いぼうしに気付いたのです。白いぼうしの中身は変わっていますが、位置はそのままです。松井さんのタクシーの少し前方の車道のそばの歩道にあるのです。

男の子の言葉で、さらっと読むと読み過ごしますが、気になると気になる言葉が「本当だよ。」です。

本当=①偽りや見せかけではなく、そのとおりであること。
   =②特に、ことばで表されたものが、実際にそのとおりであること。

「本当」が2回出てきます。その意味は同じだろうか、違う意味だろうか?

最初に出てくる「本当だよ。」の方は、②の意味のように思います。

つまり、たけお君は、家に帰って
たけお君:「お母さん。ぼくね、ちょうちょを捕まえたんだよ!!」
お母さん:「本当かしら?」
たけお君:「本当だよ」
という、会話の途中なのです。
「ちょうちょがいたんだもん。」の「もん」は「もの」です。
もの(終助)= 理由をあげて、自分の立場を正当化したり、自分に加えられた仕打ちを不当のものとして非難することを表わす。
ということは、お母さんは
お母さん:「この辺りに、本当のちょうちょがいるわけないじゃない。」
信じてくれないお母さんを非難して
たけお君:「本当の話だよ。」
というような意味でしょう。

そして、その次に続く
「本当のちょうちょが、いたんだもん。」は①の意味だと思います。
偽りや見せかけではなく、ちょうなのです。

しかし、まてよ?
「本当のちょうちょがいた。」って言葉は、とてもおかしな事です。

本当のちょうちょなんて、いっぱいいます。

すると、たけお君の住んでいるところは、本物のちょうちょがあまりいない、都会だと言うことになります。

滅多に見ることのできない、本物のちょうを、しかも僕がこの手で捕まえたのです。ものすごく興奮しているのです。だからぐいぐいお母さんの手を引きます。

 

さて、4の場面を2つに分け、前半を前もって学んでおきます。
その際の学習問題は何がいいだろうと考えます。
⑳段落に、「ぽかっと口をOの時にあけている男の子の顔が見えてきます。」という文があります。この部分の男の子の顔は、本当に見えていたかどうか。
このぐらいの課題がおもしろそうです。

答えは、見えていないのです。
では、どこまで見えていて、どこから見えなくなったのか。
見えていないのにどうしてそんなにリアルに想像できるのか。
考えることはあとからあとから、でてきそうです。


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