totoroの小道

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光明小の国語の指導案

2008-06-29 11:24:09 | 国語

5人の先生の授業を見ました。それぞれの指導案作りに係わったので、興味深く見ることができました。

この研修会を通して分かったことがあります。
それは、国語の指導案作りが、まさに算数や理科と同じだと言うことです。

①最初にまとめを考える。

②そのまとめに行き着くための展開の核を見
 つける。

③展開の核を分析することでまとめに到達できる問題を考える。しかもその問題から、選択できる対立が浮かび上がるような問題。

④本時の目当てを作成する。

つまり、指導案の作成は、上から下に書き進むのではなく、下の部分から徐々に上に向かって構想をねっていくのです。すると、余計なことをしていると時間が足りなくなることに気づきます。ですから、余計な部分が省かれ、一直線に大問題を解くことのみに集中した指導案になっていきます。

こうして作られた指導案で実際に授業を行う際には、常にこの構図を考えながら授業を行わなくてはなりません。ただ話し合えばよい、議論すればよいのではなく、いかにねらっているところへ行くか、今はその何合目を登っているのかを考えながら進める必要があります。


 
 そのために、議論がほぼまとまってきた場合には、ここまで分かったときちんと分かったところまで確認させてあげ、次に話し合う論点を明確にする。
(例)
白鳥は、「悲しいのか」、「悲しくないのか」で話し合いを進め、途中で、「悲しいのか」、「悲しくないのか」は作者のことだと気づいた場合、まず、それでいいのかどうか確認しないと、議論がかみ合わない。議論に中心になって参加している子は、その流れが分かっているが、傍観している子達は、どうしていつの間にか作者のことを話し合っているのか分からない。

 つまり、算数と同じスモールステップの考え方です。この結論に達したい。そのために、○個のステップが考えられる。まず1つめのステップを解決し、そのステップを踏み台にして次のステップへ登っていく。私たちの目指している国語の学習は、かなり科学的な思考パターンが必要になるのです。
 解決したら次のステップが見えるように新しい問題を考える。この繰り返しでまとめに迫っていくことができます。おおざっぱな話し合いをしているから、論点がぼけてくるのです。まずは、狭い範囲でしっかりと話し合い、結論の合意を作っていきます。それが次のステップへの踏み台になります。

 そのためには、言葉を切り、今どの言葉を根拠に話し合っているのかをはっきりさせねばなりません。子ども達の発言にも、その根拠を求めていきます。


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