4月に「構え」と「集中」を身につけさせる。
4月当初、子どもたちは新年度になって、心機一転して頑張ろうと思っている。
だから、4月当初は全員が授業に参加する。
これを行わないと、一人、また一人と授業から脱落していく。
好きなことをするようになる。
授業の中で、一人変わり、また一人変わりといった具合に子どもを成長させていく。
言葉には意味があり、使い方がある。
言葉にどういう働きがあるのか。
一般化してく。
そのためには、交流が必要になる。
それがなければ、授業は子ども同士のけんかと同じレベルになる。
論理的思考を、集団の中で高めていく。
白い帽子をつかった、教師の働き方の例(戸田先生のビデオと講話から)
・発見するには、人の意見を覚えていないといけない。
例えば、初めてマットで演技するとき、見本を見ていないとできないでしょ。
・直前の人の意見はもちろん、向こう三人の意見まで覚えておきなさい。
・夏みかんてのはの「て」は、何を強めているのか分かる?
~子どもたちの反応がないと、たたみかける~
・夏みかんのことを思っていたの?思っていなかったの?
~選択肢を提示して考えさせる~
S:知らなかったので、「こんなににおう」と、発見した。
~子どもたちの反応がいまいちなので~
・知らないと、こんなににおうと言うの? 言う?言わない?
~選択肢を提示して考えさせる。
S:言わない。知っている夏みかんはこんなににおわない。
・夏みかんに、「こんなに」ってつくと......
S:こんなにいいにおいの夏みかんはなかった。 と子どもが続ける。
・知ってたら何て言う?
S:こんなに、は前はそんなににおわないと思っていたけどこんなににおうのだと分かった。
・こんなににおうとは、どんなに?
S:夏みかんじゃないみたいに、いいにおいだった。
・夏みかんなんて思っていなかった証拠は?
S:思っているときは、「夏みかんてのは」なんて言わない。
S:感心している?
・感心しているのは、何に感心しているの?
S:におい.....
・「こんなに」って言う言葉は、今は10思っているってことでしょ。
でも、その前までは1だったでしょ。
10の何?驚くその中身はなんなの?
S:夏みかんのにおい。
...........
・だれかくっつけるの!
1のはなあに?と聞いてあげて。
S:においが1と思っていたから。
S:れもんだったら1だけど、夏みかんと分かったから10になった。
ここまで、
「夏みかんってのは、こんなににおうものですか。」について、
読み飛ばさないで、これでもかと言うぐらい、
「て」や「こんなに」「におう」に引っかかりなさいと徹底的に指導していく。
戸田先生の理想の授業が頭の中にあり、それと重なるまで徹底的に洗脳していくような感じだった。
子どもたちの話の中にどんどん入っていく。
子どもたちにどのように言葉をかけると、子どもたちが話し出すかが分かっている。
この授業だけで勝負をするという、真剣さがある。
これだけ、あの手この手で「におう」について繰り返し勝負するから、
子どもたちはだんだん「思いを言葉にしていく」感覚を覚えていく。
それはうまくできれば自信になるし、
上手く言えない自分にも気付いていく。
初めの一行で反応する。
イメージをあれこれと。1カ所で何回も。
教師が最初引っ張ることで、子どもたちが先生から話し合いのイメージをもらう。
必ず押さえなければいけないことは、はっきり同意をもとめることで、
こういうことを読んでいけばいいのだ
これを言えばいいのだと子どもたちが理解していく。
そして、教師は、「これを言わないとダメだ。」と教えていく。
教師は要求をする。
自分に要求されているのだと感じて、言ってみる。
なんだか、みんなすごいことを話し合っていると思わせていく。
メリハリつける。
たんたんと、授業をしていてはダメ。
褒めていく。
あなたのおかげで、こんなことが分かったよと価値付けをしていく。
教師が一つのことを,違う言葉で言い換えて、ああだこうだと話し合いにもっていく。
授業者は演技をする。
分かった。そうだねとオーバーに褒める・
だれかが発表したら、必ず質問をさせる。
「どういう意味ですか。」でもいいし
「もう一度言ってください。」でもいいし、
「反対します。」でもいい。
クラスにはキーパーソンがいる。
あの子が変われば、全員が変わる。
展開の核になる子だ。
教師は、たとえ別の方を見ていても、そのキーパーソンのことは見えている。
先生って、こんなに見抜いているんだと思わせる。
「春の歌」をつかった、教師の働き方の例(戸田先生の講話から)
子どもは、褒められると生き生きする。
褒めながら、「構え」と「集中」を身につけさせる。
バレーボールの選手は、いつボールが来ても拾えるように構えている。
子どもたちが、授業の構えをしないと、始めない。
子どもたちの構えに無駄な動きがあったら、授業は始めない。
あの先生は絶対にゆるしてくれないと、分からせる。
「先生や友だちの言った言葉は覚えておきなさい。」と指示する。
その前、3人ぐらいの発言がいつも言えるように鍛えていく。
それでないと、友だちの発言を聞いていない。
友だちの発言から、問題ができない。
言葉の裏を発見していく。
「ほっ」は全部同じなの?
ケルルンクックは、全部同じように読むの?
と問いかけて読ませる。
子どもたちは、工夫して声を変えて読もうとする。
教師はうそでもい
いから、そのちょっとした工夫に気付いて褒める。
教師がいいところを見極め、褒める。
すると、子どもたちも「これはしっかり聞いていなければダメだ。」と思うようになる。
あの先生はこわい。
手を挙げないと許されない。
そう、理解させる。
「友だちの目を見て聞きましょう。」とは言わない。
瞳を見なさいと指示をする。
「ほっ」の「っ」は、驚きだよ。
瞬間だよ。
これから、何が分かるの
S:まぶしい。
....こうした発言は全て無駄にしない。
まぶしいって。どういうときなの?
S:見えないぐらい。そのぐらい明るい。
S:目だけしか穴から出ていない。
S:その前がよほど暗かった。
まぶしい事例をだす。
S:暗いところからでたから、うれしいんだ。
うれしい=願いがかなうという意味。
「願いってどんな願い?」
「まぶしくて、うれしいのはおかしい」そういう問題を作れないといけない。
55回 |
9月12日 | 土 | 9:00 | 15:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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