トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

いよいよガマ合戦!

2021-03-11 | 小父のお隣さん
 数日前からくぐもった鳴き声が聞こえる。ヒキガエルだろうと思っていても成体コンピューターはショートの一途で木久扇師匠並みになってきた以上、信頼は出来ない。鳴き声での判断より生身を確認できれば確実である。既にシュレーゲルアオガエルは鳴き始めているし林内からモリアオガエルなのかアマガエルなのか判別できない鳴き声もする。

 とりあえずは「ヒキガエルの産卵」を確認したくて水見回りしているのだけれど、メモ帳を参照すればもう一週間程度後の期日が多かった。動いている個体は姿を確認できなくても水面の波動や鳴き声で複数体いるのは確実で、いよいよヒキガエルも産卵体制である。
 既に産卵されたニホンアカガエルの卵塊からはオタマジャクシが飛び出してゼラチン質から離れ生活するようになっている。10年前は多くの命が奪われた日の始まりになったけれど今年の今日は多くの命溢れる水辺である。

        

**長し短し一苦切り 2

2021-03-11 | 大震災
          あの日でも今は昔が未だ今
                   明日はどうなるどうする明日

          原子力明るい未来そのままに
                   未だ来ないわ来ないわ未来

          諦めた明るい未来尽きたまま
                   廃炉百年放射万年

          里は今復興露わ生傷を
                   削り出したるその形かな

          見えしものそれは今わの血の涙
                   見えぬものこそ脅威の姿

          汚染土の始末動かぬ明日もまた
                   人は去り行く里は還らぬ

          身を捨てて浮かぶ瀬も無き汚染地の
                   野獣跋扈す茫々枯野

          真白き髪の毛緑の松島
                   仰ぎ見るたび歪む海かな

          わたつみの千尋の中に抱かれし
                   数多の御魂祈る安らか