トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

増水後の水路の確認

2021-03-22 | 水辺環境の保全
 春の嵐で150mmほどの降雨があった。増水中の奔流で状態を確認したかったものの「大雨注意報」が出てしまって出かけようとした足元をすくわれ果たせず、急激に減水後の流路を今朝になって確認したのだ。

 総括すれば概ね「耐えてくれた設え」と言って良いだろう。破壊されたり流されたりした部分も無かったから度々出現する漏水孔の潰し作業を続けていれば機能は維持できるだろう。
 何を隠そう、新しく段差工を施した放流路の途中で大きな漏水部が出現していた。この潰し作業で下流部の漏水の出口と繋がっているのが判明した。漏水孔周囲にスコップを立て入れ脚を載せて打ち込むとズブズブと抵抗も無く入る。地中に空洞か軟弱部がある証拠でもあった。ここは渇水時に掘り返して漏水孔の鎮圧を試みたい。

 下流域     放流路下部    放流路上部から

 流路の段差工や乱杭部や列杭部の必要性は浸食防止の環境保全ではあるけれど、同時に水生生物の住み易い浅いプール状態を豊富に提供する意味もある。杭周りやゴロタ石などの下の水溜りにも結構な数のヤゴがいるのだ。

「出た出た月が…」ではないけれど

2021-03-22 | 小父のお隣さん
 残念ながら本命の撮影は不可能だった。僅かに芽生えの徴が見えるエノキの林冠部をヒオドシチョウが飛来していたのである。産卵に来たのは間違いなく「寄ろうか止めようか…」の風情も伝わってくるのだが産卵行動は見せなかった。まあ、止まったとしても黒い影のようにしか写らなかったはずだし「あのブドウは酸っぱい!」感覚で未練を断った小生だった。
 それではあまりにも可哀そうと思し召しされたかどうか知る由も無いけれどルリタテハは撮影させてくれたのだ。

 トンボ池の葦角抜きを行って中島の葦角も切除しようと上陸したらクビキリギスなのか大型のバッタがいた。近くにはエボガエル、が二匹居たからようやく生物の種類も増えてきたと言えよう。姿は見ていないけれど林内からはタゴガエルの鳴き声も聞こえた。
                    

 

今日のエッ!品「ヨモギパスタに発酵食材ソース」

2021-03-22 | 何よりの楽しみ
 雨の日曜日、24時間降雨量で150mmほど降ったから良い雨だったに違いない。水辺の最終放流路の補修も済んだし流路の段差工も再構築してあり翌日の流れ方を見るのが楽しみだ。ホントは午後、雨天を突いて奔流確認に出かけるつもりだったのだが「大雨警報」が発令されやむなく断念したのだ。
 そんな時の処し方は用意してあった。初摘みのヨモギでパスタを作って食するのがセルフデイサービスのメニューにしてあったのである。ヨモギはアク抜きして冷凍保存してあるし強力粉も薄力粉も用意してあるのだ。萌えだした春の香りを堪能したいのと乱杭打ちと段差工での河床保全の大仕事が終わって、言わば郷里の言葉で言えば確か「わっぱか」で、田植えや稲刈りが済んだ後のご馳走の様なつもりの献立なのだ。このご馳走・振る舞いの名前はあったはずなのだが出てこない。
 夜半に思い出したのが「早苗饗」、こういう字を当てるとは初めて知った。普段使いの言葉だが漢字だと読めないサナブリ・・・。稲刈りの後は違った漢字と読み方なのか、そこまでは記憶が戻らない。

 ➡  規定量の材料を用意してこねる。ヨモギは微塵にしてないので叩き包丁を入れすり鉢で摺りつぶした。25g程度で良いかと判断したのだが、たっぷり50gでも良かっただろう。まあ、初めての調理だし喰えればそれで満足しなくては…。
 二枚貝の餌を作るのにも粉砕機が欲しくて店頭まで出かけたのだがホームセンターでなく電気店での品も見たいので購入はしていない。それで擂鉢になったのだが飼育用の飼料まですり鉢で作るのは難儀だから早急に1台購入する事にした。今期の飼料は心機一転、栄養価の高いきっと好まれるレシピになるだろうと妄想中なのだ。そのためにも欲しい一台・・・。

 ➡  冷蔵庫で2時間超寝かしてから延ばした。延べ棒はあるのだが延べ板が無い。炬燵板の上で伸ばしてみたらうまくいった。たたんで切り出し強力粉をふるいながらお互い同士の接着を防ぎ沸騰した湯に投じ茹で上げる。

 この間にソースを用意したのだが材料のほとんどは発酵食品でまとめた。写真右側、皿の上の赤いキムチから時計回りに粕漬け切り干し大根、粕漬け高野豆腐、粕漬け野沢菜で左側の小鉢はヨーグルトである。これらをフライパンで加熱してソースもどきにした。味はキムチによるところが大きいのだがパスタに掛けてから「ゆかり」を振りかける。これには塩分もあるから「お好み」と彩りと言うところだろう。
 味はキムチ風味の粕漬け風煮込みソース、と言うべきか、酒粕漬け自体がスローフードなのでスローフードに手前味噌ならぬ手前パスタを合わせた一品になった。食べる前は「どんな味になるのか」危険な香りもしていたのだが意外と優しい味で美味しいと言うのが爺我自賛!。次はヨモギの量を増やし胸肉のひき肉でポピュラーなミートソースで食べてみたい。
 夕食はこの一皿限りではあったけれど満腹・満足・慢心のデナーであったわい。まあ、我が人生「貴方好みの貴方好みの一品になりたい~‼」なんて言ってくれるのは食い物と工作物だけで、あの歌謡曲の一節は我が辞書には片鱗も無いのだ。