トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

サルトリイバラに産卵

2021-03-26 | 小父のお隣さん
 予報では20℃超えだったものの風が冷たくて二枚貝の生存確認は日延べだ。短パン姿で池に入る元気はない。ましてや強制排砂作業で水源地と吐水口を往復したものだから時間はあっても「次の作業」なんてとんでもなかった。

 作業は行わないがフイールドの状態くらいは確かめておかねばならない時期にもなったので拠点西側の段々を見回りしてきた。その折、日当たりの良い斜面にルリタテハが見えて、どうも産卵している様子だった。写真も撮ろうと寄ったものの逃げ去って撮れず、サルトリイバラの葉裏を丹念に見て一粒の卵を確認できた。面倒だから接写までは行わなかったものの視覚的にはブルーの卵に見える。

 主蔓の脇から伸びた脇蔓をも見たら裏面には無くて表面に卵があった。ここで視後硬直してしまったのである。何故かと言うと「産卵は葉裏、あるいは葉表」のどちらか片面に産卵するとばかり思っていたからで「表裏に産卵する」なぞとは露ほども思っていなかったからであった。
 「産卵するなら表でも裏でも」とおおらかなチョウなのかどうかまで知らない小生なので、まあ、言わば「未知との遭遇」に違いない。

 そこでムラムラしてきたのは「食草園にサルトリイバラも!」という欲望だ。ルリタテハが産卵するホトトギスは植え込んだし毎年種子の採り蒔きもしているが尽く失敗なのだ。発芽は見ないし株を定植すれば威之志士様の跋扈蹂躙で消える。今期も庭から大株を里帰りさせたけれど今のところは大丈夫でも幼虫を観れる事が出来るかどうか分からない。
 だからこそサルトリイバラの実生幼苗を林内から数本採集し食草園に定植を試みたいのだった。結局は予定していた作業を押しやり明日はサルトリイバラの掘り採りと定植を行う事になるだろう。
 一旦思い立つと「モテない性格」いいえ「待てない性格」の小生なので、いつもこれに跋扈蹂躙され予定は未定となって心を痛める哀しいおいらなのであります。
   
            葉裏の卵      葉表の卵
            

闘い済んで火を呉れる

2021-03-26 | 水辺環境の保全
 水辺からの放流路と沢への流路の補修がようやく終わった。この日の放流路の設えは、言わば余分のおまけに近いのだったが材を無駄にせずに済むし細かい設えは流路の環境寿命を延ばすだろう。

 キクラゲの榾木用にと伐採したコナラの幹が余ったし細身ではあるものの杭も数があるから「念入り」に設えを施す事にしたのだった。中身は段差工の部分を増やし段差が大きくて洗堀が甚だしい箇所に丸太を据え、いわば丸太の河床風にした。これで段々の高さも減じられ洗堀も緩和され、何よりも水生生物の生息環境が向上もするはずなのだ。

 しかし、200本に近い杭の切り出し加工と打ち込み、段差工用に丸太の加工と据え付けが何日続いたのだろうか。肩も腕も痛みが残ったままである。先日にはもぐさを購入したので、ようやく午後の一時を使って腕と肩にお灸を据えることが出来た。腕や脚のお灸だけなら裾をまくり袖を捲るだけで据えられるけれど、肩となるともろ肌抜きでないと具合が悪い。袖を肩までめくり上げお灸を据えても布地に着火しかねない。煙も馬鹿にならないから台所の換気扇の下で上半身裸で据える。こんな条件では冬場にはやり難い。

 この日の午後、杭打ちは終了とした打ち上げご褒美の代わりに両肩と肘のツボにお灸を据えた。現実的な効果は別として気分的には「効いた」感があるから「闘い済んで火を呉れる」のも、あながち悪くは無いのだった。

             放流路上段部                 放流路下段部