トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*長し短し一苦切り 1

2021-03-10 | 大震災
               あの日から消えし団欒三世代

               仮住まい既にこの世も仮住まい

               置かぬ身に廃炉作業の闇見えぬ

               汚水槽一千羅漢のアカンなり

               老いたれば十年とは言え全生涯

               春十回慰めも無き避難宿

               思い出す独りぼっちの闇の間々

               血縁も絶えて天涯孤独なり

               粛々と生きて生き行く明日もまた

               独り寝やあの夜の闇と続きおる

               春還る帰らぬ人に街もなし

               ムックリをたれぞ奏でる朽ちし里