トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

杭が欲しくてもう一本

2021-03-23 | 水辺環境の保全
 啄木の詩では無いけれど「切り出せど切り出せど杭の準備は楽にはならず・・・」てなもんや三度笠で、乱杭を打つのに百本程度の杭ではあっけなく足りなくなってしまう。まだ予定の半分も設えていないのだ。そんな事から駐車場のコナラ1本を除伐した。この樹の陰になってサクランボが育たないまま歳だけ喰っていたから今期の成長は少しだけでも期待できそうであるが、伐採した1本から使える杭10本は採れない。

 さて、それはともかく杭の総量がなかなか見えてこない。まず杭を作って乱杭打ちをしようと思っていたのを撤回し、順次杭打ちしながら不足分を作り補充する手立てに変更した。これで杭作りの単純作業から少しは気分転換も出来るし残りの必要量も推測しやすくなるだろう。この日に伐採した幹の部分と前日にホダ木用にと伐採した幹を使い段差工の補強をしつつ杭打ちも行った。当初に設えた段差工の間隔は材料不足で傾斜の割には広くて、その結果、洗堀も激しく底抜け直前の段もある。この落込み部に幹を沈め固定すれば段差部の洗堀も多少は緩和できるだろう。

 てなことで、今回の作業で放流路の手入れは終わりにして下流域の杭打ちを始められる。残った杭の数を眺めてみると倍の数をまだ必要だという事が何となく感じられる。山は芽吹きが始まり、植生の手入れも播種もしたいのだけれど孫悟空では無いし頭髪も無くなった以上、分身の術は使えず老骨に鞭打って粛々と続けるしかないのだが、ここでハタと気が付いた。
 小生は鞭や蝋燭が好きなのかもしれない、と・・・。まあ、高いところは苦手なのだが蝋燭は使わないもののお灸は据えるから間違いないだろう。この年になって自分自身の新発見があるだろうとは予想もしていなかった事だ。そこで初めて「生涯学びの場」の意味が氷解したのだった。

        杭作り   ➡       杭打ち・段差補修工