とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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スターウォーズ公開30年

2008年07月10日 07時34分48秒 | 音楽・演劇・演芸
新聞のエンターテイメント欄を読んでいると、映画「スターウォーズ」が日本で公開されてから今月の1日で30年を迎えたのだという。

30年。

私は30年前、中学時代の友人6人で(当時私は高校1年生)大阪梅田のシネラマOS劇場で公開初日、第1回目上映のスターウォーズを見た。
座席は前から8列目のA席でシネラマの大画面の中を縦横無尽に飛び回るXウィングやYウィング戦闘機や帝国側のタイファイターに興奮したのを今も昨日のことのように記憶している。

スターウォーズは公開されるまで、中学生・高校生であった私には謎に包まれた映画だった。

「スターウォーズって、宇宙大作戦(スタートレック)の親戚か?」
と、深夜に放送されるスタートレック(オリジナルシリーズ)を欠かさず見ていた私は、そんな風にも想像した。

アメリカでの公開は1年前。
想像を絶する大ヒットで最初に目にした写真はロサンゼルスにあるチャイニーズシアターに押し寄せた観客の行列写真だった。
色んな雑誌に「こんな映画」「あんな映画」と紹介されるも想像つかず、77年夏に一足先に発売されたサントラ盤のLPレコードで初めてその中身の一部に触れることができた。
フルオーケストラで演奏されていたサントラは学校の授業で聴かされるクラシックの演奏とは印象が違い、ダイナミックでポップ感じが私の心をワクワクときめかせた。
気がつけば嫌いだったはずのクラシック音楽を好んで聴くきっかけになった。

78年のお正月に公開されたスピルバーグの「未知との遭遇」でさらに期待が高まった。
「未知との遭遇」が上映される前に初めてスターウォーズの予告編が流され、デススターを攻撃するオモチャの戦闘機群の目もくらむような特撮に目を見張った。

スターウォーズの公開日が決まり、私は友人連中に声をかけ、当時大阪では最も豪華な劇場の一つ「シネラマ梅田OS劇場」で指定券を買い求めた。
当時でもOS劇場は全席指定だった。

「おれ、コーヒーの見ながら見るわ」
と言ったN君は、映画が終わるまでコーヒー缶を握りしめたままだった。
「剣を抜くシーンの音にビックリしたな」
と言ったのはW君。ケノービがルークに剣を見せるシーンの音響の凄さにみんなビビビビと来てたとこだった。
そしてなによりも、オープニングの戦艦が大使のシャトルを追いかけるシーンに話題が集中。
映画館ではなくロックコンサートを出たガキどものはしゃぎ、という感があったかもわからない。

ところで、スターウォーズの公開は7月1日だそうだが、私は6月末に見たように記憶する。
先行ロードショーの公開を私たちは見たのかもしれない。

スターウォーズ。
あの時感じた新鮮さは今も忘れない。