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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



ドタバタコメディかと思って見に行ったら、かなり真面目なコメディだった。

映画「近距離恋愛」を見てきた。
世の中「インディー・ジョーンズ」や「マジック・アワー」や「崖の上のポニョ」だとか話題作品で目白押しになると、どうしても私の大好きな中小作品は上映されにくくなってしまう。
あちらこちらにシネコンが林立しても、上映内容はほぼ同じ。
系列が違っても似たり寄ったりのメニューなので映画ファンを満足させることはちと難しいのが現在の映画館事情だ。

この映画もそんな大作話題作に圧されて一館上映。
しかも小さなシネコンでの上映だったが、客の入りは悪くは無かった。

ムービーウォーカーのサイトで確認したときは説明をよく読んでいなかったのでテッキリ「好きな人の結婚を阻止しようとあの手この手を繰り出すドジな男のドタバタ喜劇」という予想を持ってでかけてしまった。
が、この映画、いわゆる一般的なラブ・コメディなのであった。

ラブ・コメディといえば私はニール・サイモンの作品が大好きで、ちょいと古いが「裸足で散歩」や「グッバイガール」などは、秀逸すぎる作品だと思っている。
とりわけ「グッバイガール」で展開されたリチャード・ドレイファスとマーシャ・メイスンの掛け合いは忘れがたい。(ドレイファスはこの作品でアカデミー主演男優賞受賞)

それらと比べると「近距離恋愛」は平均的なラブ・コメディだったといえる。
それはそれでよかったのだが、ドタバタを期待していた私にはちょっとばかし物足りなさを感じさせる筋書きだった。
欲を言えば、もう少し捻りが欲しかった映画だったのだ。

~「近距離恋愛 Made of Honor」コロンビア映画 2008年作~

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