とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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間抜けな新聞休刊日

2008年09月17日 06時35分11秒 | マスメディア
「リーマン破綻」

でっかい文字で第一面を飾っていたのは新聞各紙の「夕刊」なのであった。
どこが「新」聞なのか。
新聞社の皆さんは熟考し大いに反省することをお勧めしたい。

リーマン・ブラザーズ破綻のニュースは月曜午後に打電された。
テレビやラジオはニュース番組で速報し、もちろんインターネットのニュースサイトもwebや携帯電話を通じて多くの人びとに、一大経済事件を報道した。
ところが、メディアの雄たる新聞は翌日の「夕刊」。
事件発生後、24時間経過してから。

朝刊にさえこの大ニュースを載せることができなかった。
なぜなら、昨日(火曜日)は朝刊休刊日だからだった。

今回のめちゃおそ~~~~~~~~~~~~~~い報道は、新聞が速報性を必要とする報道機関としての機能をすでに失っている証拠だと考えても間違いではない。

かつてこのブログにも取り上げたように、どういうわけか新聞が休刊日の時に限って大ニュースが発生する。
たとえば中部国際空港が開港した翌日は休刊日。
そのため中部圏の重要な交通アクセスの開業についての報道は、今回のようにまるまる一日遅れることになった。
また、スペインマドリードで36階建てのホテルが火災を起こした時も同じ日で、新聞報道されるまでに同じく一日を要した。
どれもこれも休刊日が原因だった。

リーマン・ブラザーズの経営が破綻して全世界的に株安になり、ドル売りが進んで円高になり、急激に不況が押し寄せる。
リーマンの破綻でもたらされた結果と一緒に、「リーマン破綻」の第一報(ただし新聞の)が伝えられることになるとは情けない。

これでは新聞の報道速度は週刊誌とたいして変わらないんじゃないだろうか。

新聞1ヶ月は3925円。
週刊新潮、1ヶ月4冊で1280円。
週刊文春をついでに買っても1280円+350円×4冊=2680円
新聞買うよりずっと安い。

間抜けな新聞休刊日。

新聞の価値が、ますます問われる休業日だ。


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