とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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伝説のテレビシリーズ「マッシュ M*A*S*H」

2009年09月13日 15時09分56秒 | テレビ番組
CNNのニュースサイトがテレビシリーズ「マッシュ」の脚本家ラリー・ゲルバートの死を伝えていた。
享年81歳。
癌だったということだ。

マッシュは一時期関西テレビで舗装されていたことがあった。
当時私は海外テレビシーズ、とりわけアメリカ製のテレビ番組に凝っており「マッシュ」もお気に入りの番組だった。
1話30分という手軽さと、大人でないとわからないようなギャグが沢山有り、高校生から大学生へとなる頃の私には、非常に面白い粋な、それでいてブラックなドラマであったように記憶する。

マッシュという作品は朝鮮戦争を舞台にした珍しいテレビドラマだった。
これは朝鮮戦争という一時代前の戦争を舞台にすることにより、ベトナム戦争を批判する、という政治的風刺を含んでいたわけで、そういう見方が大人になりかけの子供の私には欠けていて、成長してから部分的に思い出しては、
「おお、そういうことやったんか」
となってくすることも少なくない。

あれから20年以上の歳月が流れたが、未だ一度も同番組の再放送を目にしたことがない。
CSのスーパードラマTVなんかでは、よく昔のドラマが放送されたりして思わずチャンネルを合わせ、あるいはビデオ予約することがあるが「マッシュ」についてはCSでさえお目にかかることはない。

折しも先日は世界の歴史の流れを変えた9.11の日。
あれからアメリカは愚なことにまたまた戦争の時代へと突入してしまったわけだから、ある意味「マッシュ」の再放送にはぴったりの社会的環境が整ったということもいえるだろう。
ブラックな笑いは、ストレートな政治批判にも勝るものがあるからだ。
にも関わらず、日本では再放送、あるいは未放送分がオンエアされる兆しはみじんもない。

相変わらず伝説のテレビシリーズ「マッシュ M*A*S*H」であり続けているというわけだ。

ところで、亡くなったラリー・ゲルバートは映画の世界に於てもダスティン・ホフマンの「トッツイー」やジョン・デンバーとジョージ・バーンズの「オー!ゴッド」などの秀作の脚本を担当していたということを今回の黒枠記事で初めて知った。

センスのいい、脚本家だったんだなと改めて残念に思った。


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