バレンタインが近づくと、憂鬱になることが一つある。
それは「チョコレート」が原因する憂鬱だ。
断っておきたいが、なにも私が女の子からチョコレートを貰えないことを憂鬱と感じているのではない。強がりを言っているのではないが、別に貰えなくてもまったく気にしない。また貰ったら貰ったで嬉しいこともないではないが、だいたいが義理チョコなので、ホワイトデーになにかお返しをしなければ、と考えなければならない、という面倒くささがある。
では、何が憂鬱なのかというと、バレンタインデーが終るまで「男である私が気軽にチョコレートを買うことができない」ということが憂鬱の原因なのだ。
私は子供の頃から、お菓子といえばチョコレートが一番好きだ。これは大人になった今も変わらず、ちょくちょくコンビニやスーパーマーケット、洋菓子店でお気に入りのチョコレートを買い求める。
タバコを飲む習慣を、これまで一度も持ったことがないので、仕事の合間に甘いものを少し食べるということは、私にとっての気分転換の一方法なのだ。
ところが、バレンタインデーが近づくにつれて、男がチョコレートを気軽に買うことができない雰囲気が、どの店にも漂ってくるのだ。
期間的には正月の松飾りがとれる一月半ばからバレンタインデー翌日ぐらいまでが、試練の時である。
この期間は、どんなショボイお店でも、チョコレートを売っている陳列棚やショーケースにはハートのマークをあしらったピンク色のポップを飾ったり、「愛の言葉」とかなんとか言って、クリスマスと比べても、より一層色気づいたようなデコレーションを施たりしているのだ。
このようなチャラチャラした陳列棚で、いかつい男がチョコレートを物色できるわけがない。
しかもこの季節はチョコレートに関連していなくても、バレンタインなら何でもござれ、と百貨店なんぞは洋菓子売り場にとどまらず、一般の食料品売り場、なぜか紳士用品売り場と、すべて似たような作りに飾り付けてしまうのだ。
こうなるとチョコレートだけでなく、たとえば紳士用ベルトだとか財布、ネクタイなんかも、買うのが難しくなる。
下手にパスケースなどを見ていると、「ほら、あの人、プレゼント買ってくれる人がいないから、自分で買ってるのよ」と後ろ指を指されながら陰口を言われかねない。
幸いなことに、私の好きなチョコレートは明治のミニベビーチョコレートやアポロチョコ、森永のチョコボール・ピーナッツ味などの、どちらかというと小学生のガキが欲しがるような駄菓子系チョコレートが主なので、いくぶんマシである。
それでも明治やロッテの板チョコなどを買おうと思えば、チャラチャラした陳列棚を避けるわけにもいかず、チョコ購入の自由に関する制約のフラストレーションは高まってくるのだ。
そして、一月に訪れた函館のお土産屋さんから先週ダイレクトメールが届いた。
中を開けると北海道の有名ブランドのチョコレートの通販の案内が入っていた。
このブランドは、大阪に帰ってきてから「あのチョコレートは美味いんですよ」と会社で部下に教えられ、買って帰らなかったことを後悔していたチョコレートなのだった。
「これはタイミングが良いや。是非申し込まなければ」と思ってチラシを見ると「大切な人へのバレンタインデーの贈り物としていかがですか?」のキャッチコピー。
私の名前で申し込むことはすぐさま躊躇された。私の名前は最後の文字が「一」なのだが、これを「子」にして申し込もうか現在のところ思案中である。
しかし、明らかに男名前の私に、なんでこんなダイレクトメール、送ってきたんじゃ、あの土産物屋は!
それは「チョコレート」が原因する憂鬱だ。
断っておきたいが、なにも私が女の子からチョコレートを貰えないことを憂鬱と感じているのではない。強がりを言っているのではないが、別に貰えなくてもまったく気にしない。また貰ったら貰ったで嬉しいこともないではないが、だいたいが義理チョコなので、ホワイトデーになにかお返しをしなければ、と考えなければならない、という面倒くささがある。
では、何が憂鬱なのかというと、バレンタインデーが終るまで「男である私が気軽にチョコレートを買うことができない」ということが憂鬱の原因なのだ。
私は子供の頃から、お菓子といえばチョコレートが一番好きだ。これは大人になった今も変わらず、ちょくちょくコンビニやスーパーマーケット、洋菓子店でお気に入りのチョコレートを買い求める。
タバコを飲む習慣を、これまで一度も持ったことがないので、仕事の合間に甘いものを少し食べるということは、私にとっての気分転換の一方法なのだ。
ところが、バレンタインデーが近づくにつれて、男がチョコレートを気軽に買うことができない雰囲気が、どの店にも漂ってくるのだ。
期間的には正月の松飾りがとれる一月半ばからバレンタインデー翌日ぐらいまでが、試練の時である。
この期間は、どんなショボイお店でも、チョコレートを売っている陳列棚やショーケースにはハートのマークをあしらったピンク色のポップを飾ったり、「愛の言葉」とかなんとか言って、クリスマスと比べても、より一層色気づいたようなデコレーションを施たりしているのだ。
このようなチャラチャラした陳列棚で、いかつい男がチョコレートを物色できるわけがない。
しかもこの季節はチョコレートに関連していなくても、バレンタインなら何でもござれ、と百貨店なんぞは洋菓子売り場にとどまらず、一般の食料品売り場、なぜか紳士用品売り場と、すべて似たような作りに飾り付けてしまうのだ。
こうなるとチョコレートだけでなく、たとえば紳士用ベルトだとか財布、ネクタイなんかも、買うのが難しくなる。
下手にパスケースなどを見ていると、「ほら、あの人、プレゼント買ってくれる人がいないから、自分で買ってるのよ」と後ろ指を指されながら陰口を言われかねない。
幸いなことに、私の好きなチョコレートは明治のミニベビーチョコレートやアポロチョコ、森永のチョコボール・ピーナッツ味などの、どちらかというと小学生のガキが欲しがるような駄菓子系チョコレートが主なので、いくぶんマシである。
それでも明治やロッテの板チョコなどを買おうと思えば、チャラチャラした陳列棚を避けるわけにもいかず、チョコ購入の自由に関する制約のフラストレーションは高まってくるのだ。
そして、一月に訪れた函館のお土産屋さんから先週ダイレクトメールが届いた。
中を開けると北海道の有名ブランドのチョコレートの通販の案内が入っていた。
このブランドは、大阪に帰ってきてから「あのチョコレートは美味いんですよ」と会社で部下に教えられ、買って帰らなかったことを後悔していたチョコレートなのだった。
「これはタイミングが良いや。是非申し込まなければ」と思ってチラシを見ると「大切な人へのバレンタインデーの贈り物としていかがですか?」のキャッチコピー。
私の名前で申し込むことはすぐさま躊躇された。私の名前は最後の文字が「一」なのだが、これを「子」にして申し込もうか現在のところ思案中である。
しかし、明らかに男名前の私に、なんでこんなダイレクトメール、送ってきたんじゃ、あの土産物屋は!
一時期同じような躊躇を感じましたが、本屋でバイトしている女の子が「エロ本をレジに持ってこられても何とも思わない」と言うのを聞いて、自意識過剰であることに気付きました(ちょっと違うか・・・?)
※因みにカミさんには毎年超ビッグサイズの明治の板チョコをリクエストしています。
会社では虚礼廃止となっています。義理チョコなんて、本当にムダ!
>「エロ本をレジに持ってこられても何とも思わない」と言うのを聞いて........
Fact fileをレジに持ってこられても、と置き換えても読めますな。
>会社では虚礼廃止となっています。義理チョコなんて、本当にムダ!
御意!
義理チョコ予算を飲み会に回す方が、よろしい。
ありゃ、チョコレートの邪道じゃ!
ハシッ、と噛むと甘ったるいウィスキーもどきのシロップがトロ~リ。考えただけでも胸くそわるくなります。
そういえば、名糖のアルファベットチョコも美味い。
それに昨日、牛丼のすき屋できな粉餅味のチロルチョコを見つけた。
それも話ベてみたい。