とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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石景山遊楽園は中国ビジネスの神髄だ

2007年05月11日 21時50分56秒 | 国際問題
(写真: 先週、ミャンマーで乗車したバスに搭載されていたDVDプレーヤーを写しました。メーカー名はSONYでもPioneerでもなく「Soneer」。もちろんMade in China。思わずひっくりがえりそうになったけれども、幸か不幸かリクライニングが故障していて、ひっくり返れませんでした。)

足元に置いてたバックを引ったくられても文句を言えないのはインド。
「路上に置かれていたものだから、落ちてるものと同じこと。私が拾って何が悪い?」
というのが、この国の価値観。

足元に置いているバッグを引ったくると日本はもちろんタイであろうがミャンマーであろうが犯罪になるのが一般的。
しかし、文化、宗教が変れば価値観そのものも変るもの。

犯罪者供給元としても名高い中国でも、足元に置いてある他人のものを引ったくれば犯罪だ。
ただし、「もの」であれば犯罪だが、「もの」じゃなければ犯罪にならないのがこの国の凄いところ。
特許、デザイン、アイデア、設計、販売方法、音楽、映画、マンガにPCプログラムと、形がなければコピーしまくり販売することは犯罪にならない。

そういう意味では、このGW、エキスポランドと並んで話題になった中国の首都、北京にある遊園地「石景山遊楽園」は、その中国思想を具現化した象徴的な存在と言えるだろう。

ミッキーマウス、ミニーマウスの模造キャラ。
キティーちゃんの模造キャラ。
撮影していたら「金をくれ」というディズニーキャラの模造品。
シュレックもどきにドラえもんもどき。

「どれも正当なオリジナルキャラです」
と宣う公園事務員は確信犯。
オリジナルキャラと主張する割に、日本のマスコミが大挙して訪れたら、慌てて「オリジナルキャラ」の撤去を始めた。

中国政府公認、4スターレベルの国営観光地。

中国ビジネスの真の姿が、ここにある。


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